mardi 5 décembre 2006
Re-coucou !!
髪を切って「頭が軽くなったから肩コリが治るぅ〜〜♪♪♪」
と美容師さんとはしゃいでいたら、
逆に首が回らなくなってしまった KiKi です。
別の意味でも首が回りません♪
さてさて・・・
こんなタイトルですが、いたって真面目なおはなしです。
さっきのエピソードから、わたしがなにを想像したと思います?
今回はますますリアルでグロイ話からはじまります。
気分を害さないと確信のあるあなただけ
↓↓↓ からどうぞ♪
そういえば・・・
日本でも、女性性器を
「貝」coquillage コキヤージュ に見立てることってあるでしょ?
フランスでは「ムール貝」moule ムール がそれにあたるそう。
わたしも学生のころバイトしていた小料理屋で、
板長さんに「ムール貝」とか「桜貝」とか呼ばれたので
意味が分からず聞いてみたことがあります。
もちろん、意味を知ったあと、
そんなセクハラに面食らってすぐにそこは辞めちゃったけど!!
そんな話をしていて、師匠に
「(ふだんは『貝』なんていわないから)
そう呼ぶのは相当『エロい』場面でだろうけどね・・・」
dans des situations très coquines
ダンデスィテュアスィヨン トレコキーヌ
と口にしようと思った瞬間、
さっきいった coquillage とこの coquin(e) が
わたしの頭の中で、ジクソーパズルの探していたピースのように
ピタリとはまってしまったんですね。
いつの時代にもどこの国でも女性性器にたとえられる「貝」。
それと「エロい」ってまさか・・・おなじ語源なんじゃないの?
さすがに、突拍子もないと師匠は笑いころげました。
「キミは語源まで発明しちゃったね!」と。
すっごく気になったのでさっそく、
Larousse DICTIONNAIRE D'ÉTYMOLOGIE で調べてみました。
すると、なぁーんと!!
coquillage と coquin(e) は
coquille から派生したことばじゃないですか!!
coquille コキーユ は現在「貝殻」なんていう意味をもつことば。
冗談半分でいったわたしもこれにはビックリ。
それにしても・・・
そこにたどりつくのにどんな経緯があったのか、気になるーッ!
でもね、よく読んでみるとこの coquin ということば、
かつての意味は「巡礼者、偽の巡礼者」とあります。
そして「15世紀のディジョンの Coquillard がモデル」とも。
coquin には「いかがわしい、みだらな、わいせつな」のほかに
「いたずら好き、いたずらな」という意味があります。
というよりは、ふつうの会話なら
あとの意味でつかわれることがおおいのかな?
まえにも「今日のひとこと」でご紹介したことがあります。
辞書を見ると、古語では「ごろつき、ならず者、よた者」。
うーん、ますます気になる!
こんどは google で検索。
おっと、気になる記事を発見!
Coquin ということばは、中世からきていて
「不正直な、不誠実な」という意味をもっていた;
ある狡賢いひとたちが宿を確保するため、そしてタダ飯を食うために、
ひとびとに「宿を貸さなければ」と思わせるよう、
自分が聖地サン=ジャック=コンポステルからの巡礼者であると偽った。
そのために、彼らは「巡礼者」であるという目印として、
このことば coquin の由来となる
「ホタテ貝」la coquille Saint-Jacques をもち歩いていたのだ。
という感じでしょうか?
うーん、でも「15世紀のディジョンの Coquillard」が出てこない。
掲示板だしなぁ、信憑性はどうなのかなぁ・・・?
と疑問に思ったので、Wikipedia でも調べてみることに。
こちらには coquin の項目はなかったので、
coquillard コキヤール で調べてみました。
Dans l'argot du XVe siècle, ce terme désigna d'abord les escrocs et les faussaires avant d'être adopté par une bande de brigands organisés qui sévissait en Bourgogne du milieu des années 1440 à 1455, date du procès de quinze des leurs à Dijon. C'est par ce procès et notamment par l'instruction qui compile le jargon coquillard que l'on connaît cette bande et son mode opératoire.
Il semble avéré, notamment par les écrits postérieurs à cette date de François Villon qui semble les avoir fréquentés, que la bande a subsisté et essaimé après ce procès pour former des pègres locales. Le terme «coquillard» se généralisa à toutes ces bandes locales.
Enfin, ce terme désigna de nouveau au XVIIe siècle de faux pèlerins qui abusaient de l'hospitalité des monastères et se livraient parfois au brigandage.
Ces quatre acceptions du terme, somme toute assez différentes, ont eu tendance à créer par agglomération une image d'Épinal du coquillard qui est souvent décrit comme étant un faux pèlerin brigand du XVe siècle, alors que la réalité est plus complexe, les coquillards de Villon n'ayant jamais été de faux pèlerins, par exemple...
わたしの稚拙な訳(意訳な部分も)ですが、どうぞ。
Les coquillards はそもそも、巡礼の地からもち帰ったと自称する
coquilles de St.Jacques(ホタテ)貝を売っていた
「コンポステルの偽の巡礼者」だった。
15世紀のアルゴ(スラング)では、このことばはまず、
絵画や芸術品の贋作者・貨幣などの偽造者やペテン師を指した。
ブルゴーニュで猛威をふるっていた
ある盗賊組織の名前として取りいれられるまでは。
その盗賊団 Coquillards のうちの14人が
1440年から1455年の間、ディジョンで受けた訴訟から、
とりわけ、coquillard たちの隠語を寄せ集めた書類などから、
ひとびとがこの一団や彼らの手口などを知ることになる。
とくに、彼らと付き合いがあったと思われる
フランソワ・ヴィヨン(詩人)が後日
「その裁判以降この Coquillard たちが生きのび、
地方で盗賊団を形成するためにあちこちに散らばった」
と書いたことによって、それは明白になったようだ。
この coquillard ということばは、
そんなすべての地方群たちを呼ぶまでに広まった。
結局このことば、17世紀にはふたたび、
修道院のもてなしや宿泊を悪用し、
強盗や追いはぎに従事する「偽の巡礼者」を指していた。
これら4つの定義は、つまりはぜんぜん異なるのだが、
しばしば15世紀の(ディジョンの)Coquillard のイメージを
単純にモンタージュして創られた
「巡礼者を見せかけた盗賊」のように描かれている傾向がある。
実際にはもっと複雑で、
たとえばヴィヨンの描いた盗賊たち Coquillard は
決して「偽の巡礼者」ではなかったのに・・・
というわけで、大変長くなりましたが、
わたしが想像していた「貝」→「女性性器」→「卑猥な」説は
まったくの 妄想 だったのでした。
・・・残念。
でもまあ・・・意外なところから
ふたつのことばの結びつきが分かったのでよしとしましょう。
ムダな知識がまたひとつふえました♪
めでたしめでたし。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
ね、居眠りしちゃいそうなほどマジメな話だったでしょ?
タイトルを見てエッチなサイトと勘違いして
飛んできちゃった殿方、ご愁傷さま!
でも・・・すぐ結びつけちゃうところをみると、
coquine なのはわたしじゃない?
ううん、coquin ということばが coquin なんだよ、きっと。
クリスマス特集のあいまに、
こんなにロマンティックな戯言にお付き合いくださって
今日もありがとう、みなさん♪
じゃ、また明日!
À demain !!
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磁器とメス豚。

::: COMMENTAIRES :::
「貝」→「女性性器」→「卑猥な」説
語学的に直接関与しなくとも、意味合い、思想、哲学的観点からいえば、繋がっていると思います。
あるいは遠回りして調べた結果、言葉としての遍歴が交差しているはずです。
偽の巡礼者、盗賊団・・・当時の文化を背景とした語源の旅は本当に楽しいです。
一個人としては、今回の記事のような内容もとても好奇心をくすぐられます。
nuit さん、コメントありがとうございます♪♪♪
やっぱりそうなのかしら。
わたしも、まだどこか影の部分につながりがあるんじゃないかと希望を捨ててないんですけど・・・なんかね、そっちのほうにもロマンを感じちゃうんですよね♪人間くさいというか、そうあって欲しいというヘンな執着があったりして。
でもたしかに、貝から巡礼者につながるのも興味深いです。ただ、いくらなんでもすぐに強盗団の呼び名になっちゃうところが強引なような・・・その裏に何かあったんじゃないかと。そう思われませんか?
こんにちは。KIKIさん
coquilleのお話、興味深かったです。
語源の旅は面白いですよね。
特に、自分でふと気がついて調べていくのは楽しいです。
実際のところ、それができる程フランス語の単語を覚えられていないのですが‥。
「喩え」や「ことわざ」が、国を越え、
似たような表現や同じもので喩えられていたりすると、
これは外国の表現が日本でも使われるようになったものなのか。
それともやはり同じ人間、同じような感覚を持って生きているからかな、なんて思ったりします。
語源のお話これからも楽しみにしてますね☆
(ワタシの場合、coquillage と coquin(e)とを間違って使うことのないよう注意しなきゃ‥)
こんばんは、あいこさん☆
ああ、よかったですー♪
そうとう自己満足だろうな・・・と思いながら書いた記事なので。
本当に楽しいですね、語源の旅!!
なにに役立つってこともないんだけど、やっぱり楽しいです。
ことわざ、言い回しなんかでも、似ているものって結構ありますよね。
そんなときは妙にうれしくなっちゃいます。
日本が外国から取りいれたのか、普遍の真理なのか、って考えますよね♪
同じだわ!!!
遠く離れた、まったくちがうことば・文化で暮らしているひとたちと
いろんなものを越えて同じ感覚を持っているというのは、
やっぱり不思議で、おもしろくて、素敵なことだと思います☆
ありがとうございます♪
これからも、どうぞよろしくお願いします・・・☆
P.S. coquille と coquin(e) ・・・間違えてみたら楽しいかもしれません♪
TITLE: 貝殻
はじめまして。貝殻というキーワードを見てとても興味がわき読ませて頂きました。
ルイス・ブニュエルというフランスの映画監督(スペイン)をご存知ですか。彼の映画 欲望のあいまいな対象(原作はピエール ルイス) のなかでコンチータというヒロインがいるのですが、この名前は明らかにコンチャ(貝)を暗示しています。この映画のテーマはエロティスムでありますからどうやら女性の性器を暗示しているのでしょう。
しかしもっと興味深いのは彼の映画 銀河 に二人の巡礼者がいてかれらがスペインの国境を越えるときある湾が見えたのでひとりがこの湾の名前の意味を相方に尋ねると聖セバスチャンの貝殻じゃねーのか、と答えていました。
なぜかはわかりませんが、とても興味深いことです。
はじめまして、Vayu さん。
このお話とっても興味深いです!
映画にうといので、ルイス・ブニュエルという監督は知りません。
でも、映画にもいろいろなヒントが詰まっているんですね!!
この監督の映画は今回のキーワードを解く鍵がちりばめられていますね。
サン=ジャック=コンポステルはスペインですし、
「巡礼者」「貝殻」といったものすべてがつながっていますね。
パズルみたい。ぜひとも観てみたいと思います。
とっても貴重な情報、ほんとうに感謝します!
Merci beaucoup !!
またなにかあったら教えてください♪