パリの意外な一面も。

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パリに15年暮らした著者の、日常の生活の中や散歩の途中で見つけたちいさな疑問を、どこまでも追求していくバイタリティにはただ脱帽するばかり。

写真で切り取られた風景からはパリの空気が漂ってきて、旅情を掻立てられます。

旅行者として訪れただけでは見過ごしてしまいがちな視点から描かれるパリの様子を読んでいると、まるでこの街に暮らして著者と一緒に裏通りを何かを求めて歩き回っているような疑似体験ができるかも。

ぜひ次回訪れた時には、ひとつ残らず見逃さないように、自分の五感ぜんぶ使ってたくさんの発見をしよう、なんて気持ちにさせられる本です。

星が3つなのは、「これってただの自慢話?」というようなエリート志向のエピソードがあちこちに見られたから。それが鼻について、途中でちょっとうんざりしました。