Cleptomanie ・・・ 盗みグセ。

Coucou !

はじめに断っておきます。
今回のは97%くらい無駄トークです♬

先日、是枝監督の『万引き家族』が Palme d’Or(パルム・ドール/カンヌ国際映画祭で最高の賞)に輝いたとニュースで流れたの夜のこと。

わたしが Notre Petite Sœur(原題『海街diary』)や The Third Murder(原題『三度目の殺人』, フランス版のタイトルはなぜか英語)を気に入ってたから、たぶん急いでわたしに伝えたかったのでしょう、師匠が帰ってくるなり興奮ぎみにその受賞作の画像を iPhone で見せてくれました。

キキ「うーん、この映画は知らないなぁ・・・」
師匠「タイトルは?」
キキ「『ま・ん・び・き・か・ぞ・く』だって」
師匠「マンビキ???」

というので映画の内容はともかく「万引き」について説明すると

師匠「日本にはそんなのが存在するんだ!?」
キキ「え?フランスにだっているでしょ?」

師匠「Pickpocket ピックポケット ?」
キキ「うーん、ちがうなぁ・・・それはスリでしょ。」
師匠「ドロボー?」(← この日本語は知ってる)
キキ「微妙にちがう。」

というところからなぜか、万引きグセや、それが快感になってしまうひとたちのほうへと話はすすみ

La cleptomanie
ラ クレプトマニー
「盗癖・窃盗狂」(辞書より)

という(この映画とはなんの関係もないであろう)ことばにたどりつきました。ギリシャ語源らしいです。
これ、わたしの辞書には kleptomanie のほうが主として扱われていますが、師匠は “K” ではじまるの見たことなかったんだって。

で、その cleptomanie を師匠が説明してくれるとき、今まで聞いたことのない単語が聞こえてきました。

キキ「…dérober ? その動詞知らない。」
師匠「そう、dérober デろヴェ だよ。Voler ヴォレ(盗む) って意味。」

キキ「覚えられなさそう。」
師匠「『ドロボー』と似てない?『ドロボー』と『デろベー』って覚えるといいよ。
Mnémotechnique ムネモテクニック で。」
キキ「ム、ム・・・ムネ、なに?」

どんどん話があさっての方向へ。

「むずかしいことを記憶するためのテクニックさ。例えば。」
といって師匠、ワケの分からないことをぶつぶつ唱えはじめました。

Napoléon mangea allègrement six poulets sans claquer des articulations.
ナポレオン マンジャ アレーグるもん シプゥレ サンクラッケ デザるティキュラション.
「ナポレオンは陽気に6羽の鳥を食べた、関節を鳴らすことなく。」(この文章に意味はないです)

師匠「これ分かる?」
キキ「???」

そのあと、師匠がわたしの手を引いて向かった先はなんと、トイレ。

「あーー!」

そう、わたしがトイレの壁に貼ったのです、おっきな元素の表を、どどーんっと。(周期表というらしいです)
わたしたちが「スイ・ヘー・リー・ベー・ぼ・く・の・ふ・ね」と日本でやってるあいだ、海を渡ったとおいフランスでも、同じようなことが行われていたんですね。

という、いつもどおりヘンな着地点が用意されていたのでした。
是枝監督の映画とまったく関係のないお話でごめんなさい。

チャンチャン♬♩♫♪♬

P.S. 今さらですが調べたら、Une Affaire de Famille(ユナフェーる ドゥ ファミーユ)だそうです、『万引き家族』のフランス語タイトル。