韻を踏む才能はこうしてつちかわれる?

ある日のこと。
師匠が、会話の途中で突然おかしくなってしまいました。

どうやら、なにか自分でいったあとや、わたしのいったことばのあとに、「ひざの毛」「背中の毛」「からだの毛」なんて、体にはえた毛を部位を替えながらランダムにいっている・・・?

例えば、こんなかんじ。

Merci beaucoup !
メルスィボクー
「どうもありがとう!」

Poil au cou.
ポワロークー
「くびの毛」

De rien.
ドゥリヤン
「どういたしまして。」

Poil aux mains.
ポワローマン
「手の毛」

Quoi ???
コワ
「は??」

Poil au doigt.
ポワロードワ
「ゆびの毛」

Dis-moi, sérieusement
ディモワ セリューズマン
「ねえちょっと、まじめに・・・」

Poil aux dents.
ポワローダン
「歯の毛」

Bon, daccord !
ボン、ダコール
「はいはい、わかりました!」

Poil au corps.
ポワローコール
「からだの毛」

Oh làlà… Je te laisse !
オララー ジュトゥレッス
「あらら・・・じゃあね!」

Poil aux fesses 🙂
ポワローフェス
「おしりの毛」

ぜーんぜん意味わかんないし、しばらくほっといて、聞いていると全部、前に誰かがいったことと韻を踏んでいるんです。
「なにそれ、ことば遊び?それ流行ってるの?」とたずねると「ううん、ボクらは小さい頃、こうやって韻を踏んで遊んだんだ」との答え。
ともだちや兄弟とやりっこしたり、ひとりごとでぶつぶついったり・・・。

わたしたちが、しりとりするような感覚かしら?
うーん、こうやってなんでもかんでも日本のものに置き換えようとするクセはよくありませんね。

とにかく、「ああ、こうやってこの人たちは韻を踏む感覚を身につけてきたのね」と、とっても感心してしまったのでした。

わたしもやってみようっと!