Au clair de la lune のひみつ。<2>
Coucou !!
師匠がおととい無事来日しました。
ワーホリ VISA できているので、これから5ヶ月間、日本での生活を堪能していくことでしょう。
そして来年4月、わが娘の中学卒業と同時に、いよいよ3人で渡仏します♪♪♪
それではさっそく Au clair de la lune の2番を見てみましょう♪
Au clair de la lune
Au clair de la lune
Mon ami Pierrot
Prête-moi ta plume
Pour écrire un mot.
Ma chandelle est morte
Je n’ai plus de feu
Ouvre-moi ta porte
Pour l’amour de Dieu.
–
Au clair de la lune
Pierrot répondit :
“Je n’ai pas de plume
Je suis dans mon lit.
Vas chez la voisine
Je crois qu’elle y est
Car dans sa cuisine
On bat le briquet”.
今日は下線をひいた2番をみていきましょう。
Au clair de la lune
この前の説明では「お願いだから」って感じに訳しちゃったこれ、「月の光のもとで」っていうニュアンスなのかなぁ。
って思い始めました。
師匠にも確認してみましたがやっぱり「月のあかりの下」というのが本来の意味だそう。
前回のレッスンで覚えちゃったかた、ごめんなさい!
Pierrot répondit :
Répondit は動詞 répondre の単純過去形。
「・・・でした。」と物語を語るときなどにつかわれます。
フランス語で本を読んだことのあるかたはもう慣れているだろうと思いますが、フランス語では、「○○は『・・・』といいました。」といって、そのあとに『・・・』(セリフ)がつづくときや詳細を述べるときなどには :(ドゥー・ポワン)で区切ります。
“Je n’ai pas de plume Je suis dans mon lit.
とても単純で比喩もない表現なので、ここまでの説明は省略しますね。
Vas chez la voisine
Chez la voisine の chez は
「○○のうちで」をあらわすもので、前置詞 à がふくまれています。
「彼女の家に行く」というときは à は必要なく
ジュヴェシェゼル。
でだいじょうぶ。
ただ、「彼女のうちから帰ってくる」なんてときには
ジュルヴィヤンドゥシェゼル。
と前置詞 de は必要になります。
Je crois qu’elle y est
Elle y est の y は「そこに」という中性代名詞。
前置詞の à をふくんで前出のもの「それ」を「そこに・そこで」とあらわすときにつかいます。
この場合の y は、前に出てきた chez la voisine を指しています。
Car dans sa cuisine
Car は「(なぜなら)・・・だから」「・・・という理由で」なんていう意味。
Parce que … や À cause de … にも置き換えることができますね。
ただ、Puisque … は周知のことに念を押すような強いニュアンスがあるので、この場合はつかえません。
On bat le briquet”.
この表現、師匠にも意味が分からなかったところ。
Le briquet は今では「ライター」を指すことば。
「ライターを叩いている」・・・?
そこで師匠のママンが助言してくれました。
ここでの briquet は古い時代の「ライター」、つまり『火打ち石』のように火をおこすもののことだそう。
それならつじつまも合いますよね?
それでは2番の歌詞の日本語訳を、とおして見てみましょう。
「ぼく羽根ペンはもっていないよ ベッドの中にいるんだ
おとなりさんのうちへお行きよ
彼女ならいると思うよ
だってあそこんちの台所では
だれかが火打ち石を打っているから」
なんてちょっと古めかしく訳してみました♪
明日は気になるエンディングです。
それじゃ、またね!
À bientôt !!