Zidane 選手のインタビュー Nº2

TF1 での Zizou のインタビューのつづきです。

Nº1 よりも今回、今回よりもその次、そして最後に彼はいちばん大切なことをいっているような気がします。

わたしがこうして細切れに出すのは、すべての作業が終わってからでは遅い、と感じたからです。憶測でいろいろな方向に飛躍しすぎている気がするからです。

ジダンの発言への誤解を生みそうで本当に申し訳ないのですが、途中で結論を出さずに、どうぞ最後まで読んでください。

マスコミのネタになりそうな部分だけ取り上げた短い記事に踊らされず、彼自身のことばに耳を傾けてください。今の時点では、なにも明かされていないのですから。

片方にはたいしたことがなくても、もう一方には人間として絶対に許せないことがあり、その逆もまたしかりだと思います。

わたしはジダンの発言ひとつひとつをありのまま、日本語に置きかえています。

そのままのフランス語だと、日本人のわたしたちには理解しにくい部分は意訳していますが、脚色はしていません。

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クレール・シャザール:
そして、あなたが「ことば」というとき、結局のところ、それらは差別の類のものなのか、家族の類のものなのか、話してもらえますか?

ジズー:
ええ、家庭的なことです・・・要するにわたしがいいたいのは、ひとがあなたの母親、あなたのお姉さんを非難攻撃したとき、そして何度も仕掛けてきたとき・・・つまり、それを1度いわれ、2度いわれ、あなたは振り返る、そしてただあなたはそれを回避しようと試みる・・・3度目のあと、そりゃ必然的に、こうなります:そして起こったことが今回のことなのです。

クレール・シャザール:
ええ、確かに、実際わたしたちはあなたがとても落ちついて歩いているのを見ました、それから疑いなくそのことばは繰り返され、そしてあなたは振り向き、それであの場面に・・・

ジズー:
ええ、それが「何があったのか」です。そしてその証拠に、それは故意的なものではなかった。なぜならもしわたしがもう少しよく考えていたなら・・・ええ・・・よく考えてみてください、わたしがあと10分でひとつのキャリアを終えるところだったことを、そう・・・あのときあったようなやり方ではなく、たぶん最善の方法で終えようとしていたことを、だからあんな行為はできなかったでしょう。

それから、わたしが同じくどうしてもいいたかったこと、それはとりわけ、その振る舞いはたくさんの人びと、たくさんの子どもたちから見られていた、そしてそれは、ええ、それについてわたしはお詫びし、それを大きな声ではっきりといいます:わたしはあの振る舞いを見ていただろうすべての子どもたちのもとで。そして、教育者の方々がきちんと彼らに示された、よいことと悪いこと、するべきこととしてはいけないことに対して、あれは当然、してはならない行為です。

わたしにも子どもたちがあります、わたしは・・・わたしはあなたたちに、その行為を誇りに思うとはいえない、しかしそれと同時に、わたしはそれを後悔していない、なぜならもしわたしが悔やんだとしたら、それはその人間がわたしにいったことばをすべて正しいと認めることを意味するからです。そして、わたしにはそれを受け入れることはできない。
(ここの部分は、彼がことばに迷いながらいっているのと、師匠によると、彼のフランス語があまり正しくないそうで、原文を手がかりに彼のいわんとしていることをまとめました)

クレール・シャザール:
そして、そのことばが大変深刻だからこそ、あなたは告訴、もしくは何らかの訴訟をしようと考えましたか?

ジズー:
いいえ、わたしが望むこと、実際それは、ヴィデオカメラを使えること、罪あるもの、挑発したものを罰せられること、なぜなら我々は処罰します、もちろんわたしは罰せられました、わたしはレッドカードにより退場した、えぇ・・・わたしはリアクションしてしまった、よって罰を受けました・・・それをどうこういっているのではありません、しかし、同様に元凶、それを引き起こしたものも罰するべきなのです。ですから、ええ、わたしはそれを胸を張っていいたい:映像を見るべきなんですよ、彼がわたしに何をいったのかを見るべきなんですよ、そしてそれから・・・

クレール・シャザール:
あなたは必要とあれば、サッカーの審議による処罰があることを望むのですか?それとも・・・

ジズー:
いいえ、それはとりわけ、ただこのようなことを・・・それが繰り返されることを回避したいと考えているわけです・・・いつでも反応したものを処罰しようと考えるが、挑発したものではない、それだけです。なぜなら多くの場合はこんなふうだからです、ことが進むのは、そして、ずっと前から。

わたしが望んでいるか?ええ、なぜなら、望んでいますとも、自分の身を守りたいです。非難攻撃はしたくない、わたしはそういった類のものではありません。わたしは単に、自分の身を守りたいだけです、「なぜおまえは、ジズー、あんなことしたんだ?」といわれることから。

なぜって?それはなぜなら、あんな挑発があったからだ。だから、わたしはあなたにいったように、繰り返しいいます:わたしの振る舞いは、してはならないことだ。

クレール・シャザール:
あなたはそれを、直後に感じたのですね、その次の瞬間に・・・

ジズー:
ロッカールームに入るとき、あなたはひとりぼっちです、そしてほら。例えあなたが世界でひとりぼっちでなくても、その瞬間はそうなんです。例えわたしが・・・ええ、それは容易いことではない、とくにあなたはロッカールームの中、そしてこれから PK 戦がはじまるとしたら、それから・・・

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わたしがこうやって彼のことばを訳しているのは、わたし自身がことばの暴力に傷つき、ずっと精神的な障害を抱えて生きているからかも知れません。

ジズーのように、それでも誇りをもって、自分を信じ、感謝をして、正直で強くあることができないからでしょう。

興味本位でとか、真実をいまさら知ってどうする、とか、それぞれのかたの、それぞれの想いがあると思います。そっとしておいて欲しい、というのも理解できます。それは最初から想像していたことです。

わたしが興味本位で過去をほじくり返してると思われるならそれも自由でしょう。

わたしの今置かれている状況をご存じの方なら、そうでないことがご理解いただけるのではないかというのは、単なる甘えでしょうか?

すべてをディクテして、日本語に訳すことを、興味本位でできるほどわたしのフランス語能力は高くありません。

私事ですが、大切なひとも明日、半年ぶりに日本にやってきます。でも、わたしの人生において重要なことだから、すこし時間をくれるように、協力してくれるように頼みました。

わたしは、引退試合や栄光を棒に振ってまで大切なものを守り、そして、まだ記事にはしていませんが、彼が深刻な問題だと語ってくれたこと、彼が望んでいること、今後のサッカー界・差別社会に向けて提議していることを、無駄にせず、ありのままに伝えたかっただけです。

たしかに自分勝手な考えですが、そう考えるのも、わたしの自由だと思います。それでブログを読んでくださる方が減ってしまっても、それは仕方のないことです。

日本語訳に関して、間違いがあったら、きっと教えてください。わたしの訳のせいで誤解を招きたくはありません。

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Claire Chazal :
Et quand vous dites des paroles, au fond, très graves, est-ce que vous pouvez dire si elles sont d’ordre raciste ? Si elles sont d’ordre familial ?

Zizou :
Oui c’est familial… enfin je veux dire, quand on attaque votre mère, votre soeur et qu’on essaie plusieurs fois… enfin quand on vous le dit une fois, deux fois, que vous vous retournez, et que justement vous essayez d’éviter ça… au bout de la troisième fois, ben forcément, voilà : il s’est passé ce qui s’est passé.

Claire Chazal :
Oui c’est vrai qu’on vous a vu marcher assez tranquillement, au fond, et puis sans doute ces paroles ont été répétées et puis vous êtes retourné, et là….

Zizou :
Oui c’est qui s’est passé. Et pour vous dire que c’est pas quelque chose de calculé, parce que si j’avais calculé mon coup, euh… pensez bien que je suis à 10 minutes d’une fin de carrière euh… de la façon dont ça s’est passé, je vais peut-être terminer de la meilleure des façons, donc j’aurais pas pu faire ce geste-là.

Et ce que je tenais aussi à dire, c’est surtout que ce geste a été vu par beaucoup de monde, par beaucoup d’enfants, et ça, oui, ça je m’en excuse et je le dis haut et fort : je m’excuse auprès de tous ces enfants qui ont pu voir ce geste. Et au niveau de ces éducateurs qui justement éduquent ces enfants à leur montrer le bon et le moins bon, ce qu’il faut faire et ce qu’il ne faut pas faire, et ça forcément c’est un geste à ne pas faire.

J’ai des enfants aussi, je suis pas… je peux pas vous dire que je suis fier de ce geste, mais en même temps, je le regrette pas parce que si je le regrettais, ça voudrait dire que je donne raison à tous ces mots que cette personne m’a dits. Et ça je peux pas l’accepter.

Claire Chazal :
Et justement puisque ces mots sont três graves, est-ce que vous avez pensé un moment porter plainte, ou faire une action quelconque ?

Zizou :
Non, ce que j’aimerais en fait, c’est qu’on puisse utiliser la vidéo, et qu’on puisse punir le coupable, le provocateur, parce qu’on punit, bien sûr j’ai été puni, je suis sorti par un carton rouge, euh… j’ai réagi donc j’ai été puni… je discute pas ça, mais il faut aussi punir le coupable, celui qui provoque. Donc oui, j’ai envie de le dire haut et fort : oui, il faut regarder les images, oui il faut regarder ce qu’il m’a dit et après…

Claire Chazal :
Vous voudriez qu’il y ait des sanctions éventuellement, prises par les instances du football ? Ou…

Zizou :
Non, c’est surtout que se dire que… ces choses-là justement… éviter qu’elle se reproduisent quoi… qu’on pense toujours à punir la réaction et pas la provocation, c’est tout. Parce que c’est souvent comme ça que ça se passe, et depuis toujours.

Est-ce que j’ai envie ? Oui, parce que j’ai envie, oui, de me défendre. J’ai pas envie d’attaquer, je suis pas dans ce truc-là. J’ai simplement envie de me défendre, de me dire “pourquoi toi, Zizou, tu as fait ça ?”

Pourquoi ? C’est parce qu’il y a eu ces provocations-là. Alors, comme je vous ai dit, je le répète : mon geste, il est pas à faire.

Claire Chazal :
Vous l’avez senti de tout de suite après, j’allais dire, dans les secondes qui ont suivi, en…

Zizou :
En entrant dans les vestiaires, vous ètes tout seul, et voilà. Même si vous êtes pas tout seul au monde, vous l’êtes. Même si j’ai… oui, c’est pas quelque chose de facile, surtout quand vous êtes dans les vestiaires et qu’il va y avoir la séance de tirs au but, et que…

A SUIVRE…

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