LE POISSON が好き・LES POISSONS が好き
Re-coucou !!
今朝アップした、COMME des GARÇONS の記事。
フランス語の定冠詞について話しているときに、いままであいまいにしてきた部分をとことん聞いてみました。
そしたら、意外なつかいわけが・・・
(学校で学んだかたたちはもうご存じかと思いますが)
たとえば「わたしは魚が好きです。」というときには
J’aime des poissons.
と不定冠詞はつかいませんね。
では、定冠詞なら単数の le と複数の les どっちをつかうの?
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
これは、どっちでもつかえます。ただ意味がちがってきちゃうんだって。
le poisson も les poissons も「魚というもの」と総称としていうことができるのはみなさんもきっと知ってるよね?
もうちょっといえば
les poissons は「魚というものはすべて」
となります。
ただ、好き嫌いでいう場合。
ジェームルポワッソン。
「わたしは魚が好きです。」
J’aime les poissons.
ジェームレポワッソン。
「わたしは魚が好きです。」
え、同じ訳なの?
じゃあ、どこがちがうと思いますか?
単数 le, la をつかって「好き」というとき、
これは「・・・を食べること」が「好き」とか、活動として「・・・すること」が「好き」というとき。
そして複数 les をつかうときには
感情、愛情とか愛着、たとえばかわいいという気もちで「好き」
モノや生きものとして「好き」というとき。
つまり
ジェームルポワッソン。
「わたしは魚が好きです。」(食べものとして)
J’aime les poissons.
ジェームレポワッソン。
「わたしは魚が好きです。」(アクアリウムで鑑賞したり、海でたわむれたりして)
わぁー、これ知らなかったな!
ちなみに、お肉などは数えられないものだから、ふつうは部分冠詞「いくらかの」をつかって
ジュマンジュドゥラヴィヤンドゥ。
「わたしは肉をたべます。」
というけれど、「好き」というばあいは
ジェームラヴィヤンドゥ。
「わたしは肉が好きです。」
と総称をもちいます。
あんまり肉に愛情をもつひとはいないから、複数 les をつかうことはありえないだろうけど。
じゃあ、野菜は?
ジェームレレギューム。
「わたしは野菜が好きです。」
もともと「野菜」というときには複数です。
野菜は「ひとつだけ」食べる、ということがないからだそう。
だから「食べるのが好き」でも単数はつかえません。
じゃあ、食べないものをいう場合には?
ジェームルスィャン。
「わたしはいぬが好きです。」
単数のこの形だと、特定のいぬ、たとえば自分が飼ってるいぬのこと。
ジェームレスィャン。
「わたしはいぬが好きです。」
複数のこっちでは、いぬというもの全般が好き、ということ。
ふつうに「わたし、いぬが好きなんだ♪」という場合は les をつかわないといけないのね。
じゃあ、微妙な・・・馬は?
ジェームルシュヴァル。
「わたしは乗馬が好きです。」
J’aime les chevaux.
ジェームレシュヴォー。
「わたしは馬が好きです。」
Le cheval というのは faire du cheval つまりスポーツとしての「乗馬」をさすんだって。
Le foot, le tennis, le rugby のように。
じゃあ、帽子は?
ジェームレシャポー。
「わたしは帽子が好きです。」
これは「帽子というモノ」が好き、っていうこと。
特定の帽子が好きなときには、定冠詞 le をつかわず 指示形容詞 ce をつかってつぎのようにいいます。
ジェームスシャポー。
「わたしはこの帽子が好きです。」
J’aime ces chapeaux.
ジェームセシャポー。
「わたしはこれらの帽子が好きです。」
小説も同じ。
「小説というモノ」が好きなら
ジェームレロマン。
「わたしは小説が好きです。」
ただ、「本が好き」な場合。
ジェームレリーヴル。
「わたしは本が好きです。」
うーん・・・イマイチ。
小説は「本」の中のひとつのジャンルなのでいいんだけど、「本が好き」というのはつまり、「読書が好き」ということですね。コレクションとして「本というモノが好き」なのでなければ、上の例文よりもこういうのがスマートなんだって。
ジェームラレクテュール。
「わたしは読書が好きです。」
これは「活動として」好き、のほうですね。
さてさて・・・話はそれますが、Jacques DUTRONC の歌に J’aime les filles ♪という歌詞があります。
ジェームレフィーユ。
女の子たちが好き。
これも
ジェームラフィーユ。
J’aime le garçon.
ジェームルギャルソン。
とはいえないんだって。
この説明の段階になって、Skype が途切れちゃって、師匠の声が聞き取れなかったんだけど・・・
とにかく、恋人同士ならまあいえるらしいんだけども、恋人だったらこんな遠回しないいかたしないからね。
ということで、ボツです。
ちょっぴり定冠詞についてくわしくなったところで・・・
またね!!
À bientôt !!