朝ごはん・昼ごはん・晩ごはん Nº1
Coucou !!
今日は、中世に生まれたことば、「お昼ごはん」déjeuner デジュネ のおはなし。
みなさん、ちょうど今ごろお昼休みかな?
このことばにはね、長い長い歴史が背景にあるのです。
わたしの大好きな語源の本 Les Origimots と、以前「フランス語の小径」で読んだものを、あれこれモンタージュしてお届けします♪
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朝起きるとみんな、à jeun アジャン「すきっ腹」・・・
つまり、胃の中になんにもない状態だよね。
(à jeun はラテン語で同じ意味をもつ jejunus から。)
そんな「断食・絶食」jeûner ジュネ の状態を「解除する」dé- のが déjeuner デジュネ です。
12世紀頃には、1日の最初に食事することを se desjeuner ス デズジュネ といってたんだって。
このへん、ややこしいけど。
もっと掘り下げると・・・
これは中世ラテン語のおなじ意味をもつことば
が変化して dîner ディネ になるほうが先だったのね。
英語の breakfast もこの構造です。
さて・・・お気づきかしら?
そうです、「断食」を「やめる」、つまり1日で最初の食事 =「朝ごはん」のことを当時は dîner と呼んでいたのです。
その時代には、1日2回しか食事 repas ルパ をとる習慣がなかったのだそう。
朝起きて、ひと仕事を終えてすきっ腹を満たすのが dîner.
じゃあ、夕食はなんて呼ばれていたかというと・・・
souper スゥぺ なのです。
なんで souper ???
soupe スープ ってことばがあるよね。
soupe はその昔、「パン」の意味だったんだって!!
当時はそんなにものがなかったから、カチコチになったパンに、野菜などを煮込んだ汁をかけて食べていたのだそう。
それがいつのまにか、その「汁」のほうを soupe と呼ぶようになった。
これは前にかるくふれましたね。
で、それが夕食だったことから、「夕食をとる」という動詞 souper ができました。
昔の人びとは、太陽しか明かりがないから、日の出とともに起き、日の入りとともに1日がおわります。
だから、夕食の時間も早かったのですね。
さてさて・・・
文明の発達とともに、人びとの暮らしも変わってきます。
もともと遅い時間にとっていた dîner が、どんどんくり下がって、お昼ごろになっちゃった。
それで、「朝ごはん」をあらわすために、おなじように
から、また別のことば déjeuner をつくったってわけ。
この déjeuner =「朝ごはん」になってからいまの petit-déjeuner ということばが生まれるまで、とてもとても長い時間がかかりました。
(今でもベルギーやフランスのある地方では、そのまま déjeuner =「朝ごはん」がのこっているそう)
じゃあ・・・
déjeuner はどうやって「お昼ごはん」になったんだろう?
気になるかたは、つづきを待っててね♪