Grand-mère のナゾ。

だいぶ前に、grand のおはなしをしたの、覚えてますか?

女性名詞である mèrechosegrand を男性形でつけ、grand-mèregrand-chose になる、というおはなしでした。

10人くらいのフランス人に理由をたずねましたが、「わからない」「考えたこともない」との返事が。
フランス語を教える先生も中にはいたのですけど・・・

ひょんなことから、その理由が分かりました。

っていってもね、ふつーうに仏和辞典に載っていたのす。
フランス人に訊いて分からないなら、と諦めていたので、アンチ和仏・仏和辞典のわたしは、開くこともしませんでした。

で、あるとき grand を調べなくちゃならない機会がありまして、そこの【参考】欄に、その理由が載ってたんです♪

まあ記事にするまでもないかしら・・・と思って数ヶ月そのままほっといたんだけど、やっぱりちゃんとここでご紹介しないとダメですね。

で、早い話が、この grand は古仏語では男女同形だったんだって。
つまり、女性形 grande が存在しなかったのですね。

なので、古い時代にこの grand を要素として形成されたいくつかのことば、つまり grand-mère のようなものは、訂正されることもなく当時のままの形(現用語の男性形)が用いられているのだそうです。

案外単純な理由だったんですね・・・
うーん、やっぱり辞書もあなどれないです♪