LE TENNIS・・・テニス。

Coucou !!

Le tennis ル テニス って英語?

仏和辞典を引くと【英語】って但し書きがあります。
そう、このことばがフランスに入ってきたのは19世紀のこと。

でも語源はフランス語なんだよ。
じゃあテニスって、もともとはなんだったの・・・?
これは、知ってるかた多いかもね。

Les Origimots とわたしの解説、まぜまぜしてお届けします♪

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みんな、tennis ってことばは、フランス語の動詞 tenir トゥニール(ここでは「つかまえる」のような意味)二人称複数の命令形 Tenez ! トゥネ! からきてるっていうんだけど、でもなんでかな?

なにを Tenez ! すればいいんだろう・・・?

それはね、その昔、フランス語で jeu de paume ジュ・ドゥ・ポーム と呼ぶ、とてもポピュラーなボールのゲームがあったことにはじまる。

たいていは室内で楽しまれてたんだけど、戸外ですることもけっこうあったんだ、芝生の上とかで(英語では lawn とよばれているね)ラケット des raquettes とネット un filet をつかってね。

ほとんど、今ぼくたちがやってる近代的なゲームと同じ!

ところが、イギリス l’Angreterre ラングルテール ではプレイヤーはおっきな声で叫びながらサーヴしていたんだ。
フランス語で Tenez !「とって!」って予告するようにね。

なんでフランス語かっていうと・・・
かつてのイギリス王国 la Grande-Bretagne ラ グランドゥブルターニュ では、ノルマンディ Normandie のフランス語を話していたんだ。

この叫び声がちょっとずつ tennès に形を変えていって・・・
つまり déformé デフォルメ されて、そして tennis になっていくうちに、ついにはそのゲーム自体をこう呼ぶようになっちゃった。

そして長いあいだ、lawn-tennis (tennis de pelouse) と呼ばれていたんだ。

19世紀のはじめまではこの名前を守りつづけてたんだけど、フランスではね、おわりの部分 tennis しかつかわなくなった。

だから、このことばはこんなふうに変装しながらも、ちゃんとフランス語にもどってきた、ってことなんだね。
長い長い旅のあとで・・・ね!

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どうですか?

師匠も、tennisTenez ! からきてるだなんて思いもよらなかったんだって!

わたしも、師匠が聞いている NHK ラジオ日本語講座を CD に焼いてもらったのでフランス語で聞いていると、なにげないことばをひとつひとつ「これは昔、武士がこう話していたからなのです」なんてくわしく説明されてておどろきました!!

わたしも知らないことだらけで、日本語講座なんだけど聞いていておもしろいですよ♪

フランス語で解説してるから、聞き取りの勉強にもなるしね。
逆輸入方式でフランス語も学べます。

よかったら、聞いてみてね♪

それから、jeu de paume に関しての説明は Les Origimots ではちょっと不十分ですね。

語源こぼれ話で読んだものは、もっと昔、12世紀頃のおはなし。
なかなかおもしろいので、明日まとめてみようかな。

じゃ、また明日!
À demain !!