雷とエクレア。
読者の方から少し前にこんなお手紙をいただきました。
このメルマガで雷のことを la foudre と取り上げていました。私は以前テレビかなにかでエクレアはフランス語で雷という意味だ。というのを聞いた記憶があるのですがどうなんでしょう？全く違うのか、エクレアという言い方もあるのか？知っていたら是非教えてください。
L’autre fois, vous avez présenté ce que “kaminari” comme étant “la foudre”. J’ai mémoire d’avoir entendu dire que “kaminari” est “l’éclair” en français, à la télé ou quelque part par là, alors qu’en pensez-vous ? Sont-ils tous différents, ou “l’éclair” veut-il ausssi dire “kaminari”? Si vous savez, faites votre possible pour me renseigner, s’il vous plaît.
(Vu que “l’éclair” ne nous rappelle qu’un petit gâteau “l’éclair” au Japon…)
エクレア…についてですが、エクレアはフランス語で éclair とつづります。こちらは男性名詞です。読み方は「エクレーる」です。
意味としては、電光・稲妻・閃(ひらめ)きで、foudre が雷そのものを指すのに対して、éclair はつまり雷の光について指すようです。そして、この éclair はお菓子のエクレアも指します。
ちなみに、シュークリームは正確なフランス語では le chou à la crème「ル シュー アラクれーム」。シュー皮のことを chou といいます。Chou にはキャベツという意味があります。キャベツに似たその形からきているようです。
それから、これまたお菓子のミルフィーユのミル mille は数の「千」、そして、数え切れないほど多くのものをあらわすのにも使われます。
例えば、「それはもう聞き飽きたよ」と言いたいとき、Tu me l’as déjà raconté mille fois !（直訳：君はそのことをもう1,000回も話したよ！）といいます。
Par exemple, quand vous voulez dire “Mou kikiakita yo” (= J’en ai marre de t’écouter !), on dit comme ça. “Tu me l’as déjà raconté mille fois !”
それからフィーユのほうは正確には feuille で、発音は正しくは「フーィユ」になります。
feuille の意味は、葉っぱのほかに薄板、紙片、それから単位として「〜枚」と言いたいときにも feuille (une feuille de papier：1枚の紙、英語の piece) を使うので、millefeuille ということばがもともとどの意味からきているのかわたしには分かりません。
La signification de “feuille” est principalement “happa”, et d’ailleurs, ca veut dire aussi “usuita” (= planche très mince), “shihen” (= morceau de papier) et on en utilise pour dire “~ mai” comme unité. (deux feuilles de papier = two pieces of papers = 2 mai no kami) Alors je ne sais plus quel sens de “feuille” correspond à celui qui est présent dans “millefeuille”.
日本の国語辞典でミルフィーユを調べるとやはり「千枚の葉」とあります。「千枚」や「千枚の薄板」より、「千枚の葉」のほうが、フランスらしいエスプリがきいていますものね。
FAUCHON のエクレアの画像はこちらからいただきました
Lapin Gourmand