「おなかよりでっかい目をもつ。」

Coucou !

昨日、ひさしぶりにマカロニグラタンを焼きました。
オーブンから出したら、gratiné の部分がくつくつ音をたててとてもおいしそう・・・♬

なのでいつもより多めに、大きなオーブン皿の4分の1を取り分けてしまったわたし。
なんとか完食しましたが、もうおなかがはちきれそうに苦しくて苦しくて、食べた直後なのにベッドに直行して朝まで眠ってしまいました。

今日は、そんなときにつかえるフランス語の成句。

J’ai eu les yeux plus gros que le ventre !
ジェユレズュー プリュグろクルう゛ぉんトる!
「おなかより目のほうがでっかかった!」

* ai = avoir 一・単・直・現
* eu = avoir 過去分詞
* yeux [n.m.pl.] : oeil 「目」の複数形
* plus : より・・・、もっと・・・
* gros : (容積・体積などが)大きい、(程度などが)大きい
plus gros que … = ・・・より大きい
* ventre [n.m.] : おなか

直訳でも、意味はなんとなく伝わるでしょ?

日本語にしたら「目が欲しかった」なんて感じかな?
大辞林には載ってなかったので、うちの実家だけのことばなのかしら・・・?

Avoir les yeux plus gros que le ventre で、つまり「(おいしそうなので)お料理を食べきれないほど自分のお皿によそってしまった」という意味になります。

フランスの家庭の食卓では、みんなの分を大皿にまとめたものを出すことがほとんど。
お肉やお魚がお皿にどーん、付け合わせのお野菜やお豆がそれぞれのお皿にどーん、サラダがボウルにどーん、って感じ。

それをみんなで回して、各自で自分のお皿にサーヴして、いただくのです。
日本の食卓のように、ひとりずつのお皿に盛りつけられてならんでいる・・・なんてことはありません。

日本だと、レストランや居酒屋で注文しすぎた、とか。
あと、ホテルのバイキングとか、レストランの食べ放題とかでは「おなかより目のほうが大きかった!」なんてこと、あるよね。

ちなみに「食べ放題/飲み放題」はフランス語では

・・・ à volonté
アヴォロンテ
「好きなだけ」

ということばであらわします。
「おかわりし放題」って感じです。

「・・・」の部分には、お料理や飲み物の名前(たとえば frites フりットゥ「フライドポテト」とか vin ヴァン「ワイン」とか)が入ります。

取りすぎて残すとマナー違反なのはフランスでもおなじだから、目よりおなかに聞いてみないとね!

ではまたね。
À très vite !