En avril ・・・ 四月は一糸たりとも脱ぐな。

Coucou !

あたらしくなった「学校行かずにフランス語!」気に入っていただけたかしら?
小心者なわたしは、ドキドキしております・・・♬

さて、今日はこんなことわざを。

En avril, ne te découvre pas d’un fil.

オンナヴりル,ヌトゥ デクゥヴるパ ダンフィル.
「四月は糸一本脱ぐな。」

* avril : [n.m.] 四月
* se découvrir : 脱ぐ、はぐ、(帽子などを)取る
* fil : [n.m.] 糸

これ、毎年4月になって春めいてくると、師匠のパパやママンやおばさまたちから必ずいわれるひとこと。意訳すると「4月になって気もちが軽くなったからって、服は薄着になってはいけないよ、油断すると風邪を引くよ!」という戒め(?)なのです。

確かにフランスでは、3月終わり〜4月頃、急に暖かくなって庭中の花も咲き始め、春の風も吹いてスキップしたいような陽気になるのですが、すぐに花冷えがきて、また冬の空気がもどってしまったりして、気候があまり安定しないんですね。寒暖の差があって不安定なのは、日本でもそうですよね?

さて。なんで今ごろこのことわざかというと。
4月に出しそびれたっていうのもあるんですが、このことわざにはつづきがあるんですね。

En mai, fais ce qu’il te plaît !

オンメ,フェスキルトゥプレ!
「五月はきみの好きなようにしろ!」

* mai : [n.m.] 五月
* fais : faire「する」三・単・命令形
* plaît : plaire「・・・の気に入る、好かれる、よろこばれる」三・単・直・現

つまり「5月になったら(気候が安定するから)好きなようにしたらいい」ってことなんですが。

今年は5月後半になった今も、寒かったり暑かったり。
パリでは革ジャンやダウンジャケット、ウールのコートを着込んだひとと、débardeur(キャミソールやタンクトップなど)ですっかり夏なひとが入り混じった状態です。

今年に限らず、ここ数年、どんどん気候が乱れてきているような・・・
そのうち「5月も6月も油断するな!」ってことになりそうね。