「白いキャベツを作る。」

Re-coucou !!

今日もまた、野菜をつかったいいまわし。

faire chou blanc

「白いキャベツを作る。」

* faire : つくる
* chou [n.m.] : キャベツ
* blanc(che)(s) : 白い

といっても、これ、実はもともと

faire coup blanc フェールクゥブラン

で、キャベツ choucoup がなまったもの。

Coup はしょっちゅう登場してますが、ここでもまた「打撃」の意味をもってつかわれています。
だったら、なんの「打撃」かというと・・・?

le jeu de quilles ルジュドゥキーユ という、ボーリングに似たゲームがあります。

Jeu de quilles #1

Règles de jeu de Quilles au Maillet
「Maillet をつかったジュドゥキーユのルール」

この Maillet, 師匠の姓ですが、なんの関係もありません。
Maillet とは「木づち」のこと。Antoine 木づちです。

辞書には「九柱戯」と日本語訳がありますが、実際にはピン une quille は9本だったり6本だったりするようですね。

Faire coup blanc は、ピンを倒すための球がどの柱にも当たらず、つまり「打撃」coup を与えられず、「無効」blanc になることなのだそう。

Jeu de quilles #2

というわけで、faire coup blanc とは、「失敗すること」「ゲームなどで得点がもらえないこと」そして「むだな手を打つこと」をいうのだそう。

これがなまって伝えられ、faire chou blanc「白いキャベツを作る」になっちゃったんだって。
こっちのが滑稽でかわいくて、好きだなぁ。