ミイラ取りがミイラになる。
今日は、こんなことわざ。
「捕まえようとしていた者が捕まえられる。」
「盗もうとしていた者が盗まれる。」
つまり、ミイラを取りにいったら自分がミイラになっちゃった・・・
っていうのと同じですね。
この「ミイラ」のことわざ、どこかの国からきたものなのかな?
でも、どの辞典にも「日本のことわざ」として紹介されてる。
似たようなものに、
テルヴァヴァンドルサレーヌ キルヴィャントンデュ。
「ひつじの毛を売りに行って、自分の髪を刈られて帰る」
原文は分かりませんが、たぶん、下のことわざが転じたもの。
いちおう、上にならってフランス語にしてみました。
テルヴァトンドルサレーヌ キルヴィャントンデュ。
「ひつじの毛を刈りに行って、自分の髪を刈られて帰る」
こちらはラテン語以来のことわざで、スペイン・ポルトガル・イタリア・イギリス・ロシアでおなじ表現をするようです。
(もちろん、つかう言語はちがいます!)
ちなみに、ひとからむしり取ること、ひとを食い物にすることを
トンドルラレーヌ スュルルド ア・・・
食い物・餌食にされることを
スレッセトンドル(マンジェ)ラレーヌ スュルルド
っていうんだって。
こわいこわい・・・。
今日のフランス語単語・重要表現
* tel : (冠詞なしで)ある者
* pris : prendre「捕まえる、奪取する」過去分詞
être + 過去分詞 =「〜された」(受動態)
(この場合、過去分詞は主語の性と数に一致させます)
* qui : 〜者が
* croyait : croire「信じる、思う」三・単・直・半過去
* va : aller「行く」三・単・直・現
* vendre :「売る」
* sa : 彼・彼女・それの(女性単数名詞を形容)
* laine [n.f.] : 羊毛
* revient : revenir「戻る、帰る」三・単・直・現
* tondu(e) :(髪・毛・草などが)短く刈られた
* tondre :(動物・ひとの毛などを)刈る
* sur : 〜に面して、〜の方向に
* dos [n.m.] : 背中
sur le dos =「背面に、あおむけに、背後に」
転じて「不意に、いきなり」
* se laisser :「自分を〜させておく」
* manger :「食べる」