笑いは人間の本性なり。
むかし、10年以上前でしょうか・・・
とっても落ち込んでいたとき読んだ本に、こんなことばがありました。
「心配ごとを笑い飛ばしてごらん。そうすれば、笑いの種は一生尽きることがないだろう。」
すっごく素敵じゃない、「笑いの種が一生尽きない」なんて!!
それから、ずっとこのことば、こころの片隅にしまっています。
でも、「言うは易く行うは難し」ですね・・・なかなか笑い飛ばすことができません。
さて、そんな笑いについてのことわざ。
「笑いは人間の本性なり。」
ラブレー『ガルガンチュア物語』第一之書[読者へ]
白水社『フランスことわざ名言辞典』
* propre [n.m.] : 固有のもの、本性、特性
* homme [n.m.] : 人間
全般を表すばあいには l’homme と定冠詞をつけます。
「〜というものはすべて」と強調していいたいときには
複数形にして les hommes にしてあげましょう♪
これ、『フランスことわざ名言辞典』の訳をみて、ああ、いいな、と思ってリストに加えたんですけどね。
フランスでのとらえられかたは、どうもちがうようです。
いや、わたしが無知なだけなのか・・・
この話を師匠としていたとき、「いや、今じゃそうともいい切れないだろう、最近じゃ人間以外にも『笑う』動物たちがいるって、研究でも分かってきてるしね。」
「は?・・・それにしたって別に、このことわざには支障ないんじゃない?」
「だって、ラブレーのいったこのことばの意味は、『笑いは人間特有のものである』つまり、笑う動物は人間のほかにはいないってことだよ。」
つまり、感動して泣いたり、(模倣ではなく)話したり etc…
だからこそ人間、みたいなのがありましたよね。
最近は、動物たちも鳴き声の周波数のちがいで意思を伝えあっていることがわかったり、人間に近い感情をもっていることが証明されたり・・・
なぜ人間は、自分たちしか・・・しない、とか区別したがるんだろう?
「人間と動物」と分類することは、生物学的には必要なのでしょうけどね、だから人間がエライとか、いちばん発達してるとか、それは人間からの視点でしかないと思うんだけど・・・
わたしがこのことについて言及するのは差し控えます。
専門家さんたちにギャーギャーいわれたら面倒だし、またいろいろ調べはじめたりして、ドツボにはまりそうだもの。
みなさんは、どう思われますか?