木を見て森を見ない。

Coucou !

みなさん、お元気ですか?
今日はひさびさにふつうのエントリです♪

ほんとはディクテとか翻訳作業とかしたかったんだけど、ひさしぶりに本格的な風邪をひいてしまったので頭が回りません。

師匠が帰ったと思ったら、翌日から娘の林間学校・・・
そして、誰もいなくなった。さみしいなぁ。

そんな感じで、ディクテはゆっくりやるとして、2007年の抱負を、前から用意してあったことわざでどうぞ。

C’est l’arbre qui cache la forêt.

「木が森をかくす。」
白水社『フランスことわざ名言辞典』

* C’est 〜 qui 〜 =「・・・なのは・・・だ。」
* arbre [n.m.] : 木
* cache : cacher「隠す」三・単・直・現
* forêt [n.f.] : 森

日本のことわざでは「木を見て森を見ない。」なんだって。

えーっと、これが抱負じゃなくって、こうならないことが抱負なのです、もちろん!!

いっつもなんだか目先のちっちゃなことにとらわれて、意固地になったりメランコリックになったり。。。

だから今年は「もっと森を見ようぜ!」というのが目標です♪

ところで、これは世界共通のことわざみたいですね。

ドイツでもイギリスでも、ロシアでもアルメニアでも、「木のために森が見えない」(直訳)というのだそうです。
日本のものは、西欧から入ってきて定着したもよう。

ドイツでは18世紀ごろ、いくつかの文学作品に引用されたそうですが、どこの国でも古くから言い伝えられてきたことわざだそうです。

日本にもともとあるものでは「鹿追う猟師は山を見ず」に近いのだそうですが、意味としては微妙にズレがあるんだって。

「鹿を追う」= 「狙っているものに熱中する」という行為と、ヨーロッパでは受け身的な「木が森をかくす」というのはやはり、文化や考え方のちがいがちらほらと見えますね。

ちなみに、フランスでは同じようなものに

Les maisons empêchent de voir la ville.
レメゾンザンペーシュ ドゥヴワールラヴィル。
「家が街を見るのを妨げる。」
(= 家がじゃまで街並みが見えない)

というのがありますが、こちらも受け身だもんね。

さて、今日はゆっくりおふとんの中で過ごします。
Bonne journée !!