Manquer de jus ・・・ エネルギーが欠如している。

Coucou !

フランスの対オーストラリア戦は厳しかったですね。
開戦前に師匠と賭けをして「2-1 フランス勝利」と予言したわたしが勝ちました♬ が・・・

師匠は観戦にこそ行かないものの、相当なサッカーファンなので、試合を見ながら叫んだり立ち上がったり、まるで監督のようにブツブツブツブツいってました。だいぶもどかしい思いをしたみたいです。

ところで試合直後、かつての英雄たち — Emmanuel PETIT エマニュエル プティChristophe DUGARRY クりストフ デュガり, Frank LEBŒUF フらんク ルブフ などがコメンテーターをしている(わたしにとってはめちゃ豪華な)批評番組を見ていたときに、画面下に流れたテロップの中に興味深い表現がありました。

On a manqué de rythme, de jus, mais l’Australie n’a pas été dangereuse.
オンナもんケドゥりトゥム,ドゥジュ,メ ローストらリーナパゼテドンジュるーズ.
「我々はリズムとエネルギーに欠けていたが、オーストラリアは手ごわい相手ではなかった。」

par Didier DESCHAMPS

フランス代表、Didier DESCHAMPS ディディエ デしょん監督の TF1 への試合直後のコメントを要約したものです。
(全文聴きたい方は、のちほど下のビデオを見てください。)

これを見たとたん、avoir manqué de rythme は分かるけど、de jus ってなに・・・?!
まさか飲みものじゃないしな・・・って思い、プチロワには載っていなかったので、師匠に聞きました。

= Énergie つまり「精力・気力・活力」などの肉体的・精神的な「エネルギー」のことだそうです。
(日本語部分はプチロワ参照)

ここでちょっとこのテロップの解説をします。

このブログでは非人称構文以外でたぶんつかったことがありませんが、 manquer という動詞は verbe transitif indirect「間接他動詞」として以下のようにつかいます。

manquer de + 無冠詞の名詞 =「○○が足りない、欠如している」

間接他動詞

フランス語の「間接他動詞」とは自動詞と他動詞のあいだくらいの位置づけで、かならず前置詞 à または de といっしょにつかい、目的語「○○に/○○を」を示してあげます。

* 「直接他動詞」にはこの à / de が不要です。

さて、On est dimanche ! なので、文法はこのくらいにして。

Didier DESCHAMPS 監督、キャプテン Hugo LLORIS ユーゴ リヨリス、それからペナルティエリア内でハンドを取られ、そのPKで1点を奪われた Samuel UMTITI サミュエル ウンチチ の試合直後のインタビューをどうぞ。フランス語の聴き取りにすごくいいと思うよ!!!


Didier Deschamps (France – Australie) : “C’est dur pour tout le monde”
ディディエ・デシャン監督(フランス—オーストラリア戦):「誰もに厳しい」


Hugo Lloris (France – Australie) : “Tous les matches seront difficiles”
ユーゴ・リヨリス(キャプテン&ゴールキーパー/フランス—オーストラリア戦):「すべての試合は難しくなるだろう」


Samuel Umtiti (France – Australie) : “Des erreurs comme ça, ça arrive”
サミュエル・ウンチチ(フランス—オーストラリア戦):「こういう失敗はよくあること」

テレビで UMTITI の名前が発音されるたび、お笑いレベルが小学生並みに低いわたしは失笑してしまうのですが・・・いやぁ、あのハンドはないよね。

インタビュアー、最初は試合についての質問を投げてるけど、そのあと「あなたはわたしのふたつ目の質問、予想してますよね?いったい何が起こったんですか?」といいながら笑っちゃってるし、UMTITI も「ボールはもう通りすぎたと思った」とかムチャクチャなこといいながらも笑っちゃってる♬ この場面、いかにもフランスっぽくて好きだなぁ!

もしも日本代表があんなあからさまな違反したあとインタビューで笑いながら「よくあることさ」なんていったら、大ブーイングだよね。

来週はいよいよ日本代表の初戦ですね。
ALLEZ LES SAMOURAÏS BLEUS !!!

ではまたね。
A très vite !