蚤の市のフランス語。N°3-2「もっと安くして!」
Coucou !
Ça va ?
さて、今日は蚤の市で値切るコツ。
通い慣れていたり、その道のプロだったり、自分なりの秘訣があるひとも多いはず。
そういうひとはスルーしてくださいな♪
それでは、いろいろ試行錯誤して培った、わたしの戦法をご参考までに。
わたしは、いいなと思ったらまず、自分なりの値段をつけます。
相場とか予想とかじゃなくて、「この値段だったら買いたい」という金額です。
次に相手の値段を聞いて、自分の値段と同じもしくは安ければそのまま買います。
高かったら、自分がつけた値段との差額の2倍、安く交渉を始めます。
つまり、自分で決めた金額が8ユーロで相手の言い値が10ユーロだった場合、差額の2ユーロの倍・4ユーロを引いて「6ユーロにして!」というのです。
(説明では計算が面倒だけど、普段はもっとおおざっぱです。そこは感覚とその場の雰囲気で!)
KiKi : | Bonjour monsieur. Excusez-moi, c’est combien, ce bol ? |
Brocanteur : | 10 euros. |
KiKi : | Mmmm… C’est un peu cher pour moi… 6 ? |
Brocanteur : | Euh… 8, si vous voulez. |
KiKi : | D’accord, je le prends. |
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * | |
KiKi : | こんにちは、ムッシュー。すみません、このボウルおいくら? |
Brocanteur : | 10ユーロ。 |
KiKi : | うーん、ちょっと高いなぁ・・・6ユーロでは? |
Brocanteur : | じゃぁ・・・よかったら8ユーロで。 |
KiKi : | 分かったわ、それもらいます。 |
だいたい、相手は「うーん、じゃあ(間をとって)8ユーロならいいよ。」と返してくるのでそしたら GAGNÉ !
差額がもっと少ないとき、例えば2ユーロのものを1ユーロに値切ったときなどは、Allez !「行っちゃえ!」「オッケー!」とかいいながらすぐ快諾してくれることもあります。
じゃあ、「だめだよ、マケないよ。」といわれた場合には?
「だめ。9ユーロならいいけど。」といわれても食い下がって、「じゃ、8ユーロ?」ともう一回交渉、これが楽しい♪
Brocanteur : | Non, il est ancien ce bol, vous voyez ? Je peux vous le faire à 9. |
KiKi : | Alors… 8 ? |
Brocanteur : | Allez ! |
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Brocanteur : | だめだよ、このボウルは古いんだから、ね?9ユーロにしときますよ。 |
KiKi : | じゃあ・・・8ユーロなら? |
Brocanteur : | 持ってけ泥棒! |
(その場の雰囲気を伝えたくて、かなり意訳してますよ♪)
「分かったよ、じゃあ8ユーロでいいよ、しょうがないなぁ!」となり、これまた GAGNÉ !!!
ただ、あまりしつこくやると怒り出す場合もあるので、ほどほどに。
引き際も肝心です。
もちろん、まったく掛け合ってもらえない場合もあります。
だいたい、ブロカントでお店かってくらいきれいにディスプレイしているところは値段も高いし、負けてくれません。
そういうときは、おとなしくそそくさと帰ります♪
そして最後には、お礼をいうのも忘れずに。
KiKi : | Merci beaucoup monsieur, au revoir ! | |
Brocanteur : | Au revoir madame. Bonne journée ! | |
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * | ||
KiKi : | ありがとう、ムッシュー。さようなら。 | |
Brocanteur : | さよならマダム、よい1日を! |
ちなみに、師匠によると、ひと目見て「かわいい!」「欲しい!」なんて叫ぶのはタブーなんだって。
高くても買うだろう、と思われて値切れなくなってしまうから。
それから裏の窯印を見たりするのもできるだけさらっと。
じっくり見たりすると、詳しい人間だと分かっちゃうから高くされちゃうんだって。
ぱっとみただけですぐ窯元が分かるようにしとくといいかもね。
素人をいいことに、どこのモノかいつのモノか、話を聞くのも楽しい。
年代とかテキトーに答える人もいるけど、詳しく教えてくれるひとも少なくないの。
それから、ブロカントなんかだと、お孫さんがお店を出してて「おばあちゃんが娘のときに使っていたのよ。」なんていわれることもしばしば。
こっちまですごく愛着がわいてとても愛おしいモノに思えるから、そういうやりとりは大事にしていきたいなぁ・・・と思っているのです。
これで5回つづいた「蚤の市のフランス語。」シリーズも終了。
みなさん、bonne brocante !!!
* 蚤の市のフランス語。N°1 古物市の種類 その1(音声付き)
* 蚤の市のフランス語。N°1 古物市の種類 その2(音声付き)
* 蚤の市のフランス語。N°2 蚤の市用語(音声付き)
* 蚤の市のフランス語。N°3-1「これ、おいくら?」