いろんな「どういたしまして。」

といっても、「どういたしまして」の表現て、それほどいろいろないんですよね・・・
たまには、短いレッスンもいいかな。

さてさて、師匠のいういちばん丁寧な「どういたしまして」は
まえにもちょっとご紹介しましたが・・・

Je vous en prie.

Je t’en prie.

「どういたしまして。」

* prie : prier「頼む、祈る」一・単・直・現
Je t’en prie. =「どういたしまして。」

これは、「どうぞどうぞ」と勧める表現にもなります。

ここで、TUVOUS についてちょっぴり。

だいぶ前(4年前)にその微妙な使い分けを TU と VOUS, それから
TU と VOUS ふたたび。という記事の中でもお話ししましたが、

tu をつかって話すことを tutoiement テュトワモン
動詞では tutoyer テュトワイエ
「(tu を用いて)親しい口をきく、君僕で話す」
se tutoyer ス テュトワイエ
「(tu を用いて)親しい口をきく」

vous をつかうことを vouvoiement ヴヴォワモン
動詞では vouvoyer ヴヴォワイエ
「相手に vous を用いて話す」

といいます。

本題に戻らなくちゃ。
「いいんだよ。」って感じにいちばんぱっと軽くいえるのが、

De rien.

Ce n’est rien.

「なんでもないことさ。」ってニュアンスかな?

それから、

Il n’y a pas de quoi.

Y a pas de quoi.

Pas de quoi.

と略されることが多いこれ。
直訳は、「いや、たいしたことじゃないよ」みたいな感じ?

じゃ、「当たり前のことをしただけですよ」っていうには?

C’est normal.

「ふつう(当然)のことですよ。」

tout à fait「まったくもって」と強調して

C’est tout à fait normal.

「まったくふつうのことです。」

あ、これ、わたしの訳だけみるとそっけないけど、イントネーションでやさしくしてね。

「いやいや、お礼をいうのはこちらのほうです。」ってのは

Ah, mais c’est moi qui vous remercie.

C’est moi qui te remercie.

簡単に、

Mais c’est moi !

「でも、それはわたしのほうです!」

「(それは)お互いさまです。」っていう表現

C’est réciproque.

もあるんだけど、これだけでは Merci. への返事にはならず、上にあげたフレーズたちのあとにつけることは可能だけれど、その場合も文脈によるのだそう。

Moi aussi.「わたしも。」にまあだいたい近い表現だそうで。

でも、これ、わたしは師匠以外のフランス人からいわれたことあります。
師匠、ことばづかいが丁寧すぎなんです。
わたしにでさえ、いちばん丁寧な Je t’en prie. しか使わないし。

ま、念のため、ってことで覚えておいて損はないかも。

あれ〜〜〜
なんか、短いつもりがすごく長くなっちゃった。

いっぺんにご紹介しちゃいましたが、ゆっくりマイペースで覚えてくださいね。