「するしかない。」と「するだけでよい。」

Re-coucou !!

昨年8月のエントリ 基本的な否定表現。その2 の中で、わたしの日本語訳がまちがっていた部分があります。

On n’a qu’à le faire.
「もうそれをやるしかない。」

これは、正確にはそれさえすればよい。です。

読者のかたにご指摘いただいてやっと分かりました。
これで覚えちゃったかたたち、本当に申し訳ありません!!

またまた信用なくしちゃうなぁ・・・。

重要な表現なので、ここで訂正・もう1度おさらいしたいと思います。
それから、表現をタイトにできる à + 不定詞 について。

On n’a qu’à le faire.

「それさえすればよい。」(直訳:それしかする(べき)ことはない。)

文脈にもよりますが・・・
これをフランス語でいいかえるなら

Il suffit de le faire.
イルスュフィドゥルフェール。
「それをすれば十分だ。」

「ほかに選択肢がない」という意味の「もうそれをやるしかない。」といいたければ

On n’a plus qu’à le faire.
オンナプリュカルフェール。
「もうそれをやるしかない。」

plus をいれてあげなくっちゃいけません。

ne … que … で「・・・しか・・・ない。」
ne … plus で「もう・・・ない。」

これをコンボにして

ne … plus que … で「もう・・・しか・・・ない。」

となるのですね。
この plus ひとつでこんなにも意味が変わっちゃうのね。

à faire は「すること」「すべきこと」なんていう意味。
「やることがいっぱいあるんだ!」なんていいたければ

J’ai beaucoup à faire.
ジェボクゥパフェール。

だけで十分。

beaucoup de choses à faire

と長々といわなくても通じます。

そのほかにも、quelque chose à + 不定詞 といわなくても quelque chose を省略して

Je vais chercher à manger.
ジュヴェシェルシェ アマンジェ。
「(なにか)食べるものをとって(買って)くるよ。」

Il n’y a pas à dire.
イルニャパザディール。
「いうことはない。」(= 申し分ない、文句のつけようがない)

と、à + 不定詞 で「・・・するなにか」をあらわせます。

ついでに、à faire に関して、つかえる表現をいくつか。

Rien à faire.
リャンナフェール。
「できることはなにもない。」(= もうお手上げ!)

Je n’en ai rien à faire.
ジュナンネリャンナフェール。
「それに関してわたしのすることはない。」
(= Je m’en fous. 「かまうもんか。」)

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ということで、もういちど、ここでゴメンナサイ!!
Je suis vraiment désolée… encore une fois !!

みなさんも、わたしのまちがいに気づいたら、ぜひぜひご指摘・ご指導のほどよろしくお願いします!!

こんな基本をまちがえてるようで、ブログでレッスンなんかつづけていいのかしら・・・
ちょっと出直してこようかな、とか真剣に考える今日この頃なのでした。

基本的な否定表現。その1
基本的な否定表現。その2
基本的な否定表現。その3