Subjonctif ・・・ 名詞節での接続法 Nº3 否定・疑問
Coucou !!
さて今日は、接続法の第3回、否定や疑問についてです。
それから、フランスの大学で FLE (Français Langue Etrangère) を学んでいらっしゃるまりさんから、接続法についてとってもためになるアドヴァイスをいただきましたので、それをご紹介させていただきたいと思います♪
まずは今日の活用から。
動詞 ALLER 「行く」etc.
直説法現在
tu vas
il va
vous allez
ils vont
接続法現在
que tu ailles
qu’il aille
que vous alliez
qu’ils aillent
語尾は規則どおりの活用です。
語幹が、単数と三人称複数では aill- ですが、一・二人称複数では alli– となるところに気をつけてね。
___
動詞 VENIR 「来る」etc.
直説法現在
tu viens
il vient
vous venez
ils viennent
接続法現在
que tu viennes
qu’il vienne
que vous veniez
qu’ils viennent
こちらも、語尾は原則どおり。
単数と三人称複数では vienne– となる語幹が、一・二人称複数では veni– に変わります。
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まずは、とっても分かりやすくて、接続法が身近に感じられるまりさんのアドヴァイスを引用させていただきます。
だから、そんなに恐れることないんですよ。
直説法ではっきりと言ってしまうと、強すぎて相手の感情を害する可能性があるな、という気遣いから来る優しい言い回しだなぁと思います。
瞬間瞬間の自分の個人的感情(喜び、苦痛、嫌悪、心配)は、必ずしも万人が共有できるものではないですよね。
だから、ちょっと動詞の語尾を濁す感じであいまいにしてニュアンスを伝えるのです。
これは、感情と事実としておきていることをごっちゃにしない、分析的なフラ語ならではの言い回しなんですよー。
Je crains que… ne… で、pas を使わないのは、完全に否定文じゃないからです。
日本語でも「迷うんじゃ『ない』か、と心配している」と、言いますよね。
でも事実として、まだ迷うかどうかはわからない状態。
なので、この「ne」は、不安というネガティブな感情を表すために付けていると思っています。
これは Ne explétif ヌ エクスプレティフ というジャンルの表現で、完全な否定の意味を持っていなくて、「そうなるかどうか、わからない」けど、「そうなるかも・・・(不安)」という雰囲気のために、中途半端に ne をつけるんです。
この使用法は遡ると中世の古フランス語にまで行ってしまうのですが、昔は ne だけで否定を表現していたんです。
pas は「一歩」と言う意味で、「どこにも行かない」なんていうときだけ「ne marche pas」と使ってました。
ほかにも「ne mange mie(一かけらも食べない)」なんていうのもあって、これはパン・ド・ミーの「mie」なんです!
その名残で、ne…pas と文章を「pas」で閉じてしまうことで、「完全否定」とし、「・・・しかねない」なんて表現のときは「ne…」だけで「必ずしもそうなるとは限らないけどね・・・」という含みのある表現をするんです。
いやぁ・・・ホント、勉強になりました!!
どうもありがとうございました♪
活用のコツについては、ちょっとずつご紹介しますね♪
まりさんは今、DELF の問題を作るという課題に取り組まれていて、ブログのほうでもそれに関する記事を書かれています。
フランス語、というか学ぶことに対しての考え方にとっても共感してしまいました。
ぜひ、まりさんのブログ DIURNALEM を訪れてみてください。
さてさて、今日は否定や否認、疑問などをあらわす場合について。
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* DOUTER que + 接続法 「・・・ということを疑う」
Je doute qu’elle soit heureuse en ce moment.
「彼女が今しあわせかどうかは疑わしい。」
Arthur doute que son fils boive déjà de l’alcool.
「アルテュールは、息子がもう酒を飲んでいるのではないかと疑っている」
そしてつぎに上げる動詞のあとにおくものは、直説法でも接続法でもどちらでもいいそう。
ディスィミュレ「・・・を包み隠す」
(cacher より改まったことば)
imaginer
イマジネ「・・・を想像する」
★否定形・命令形・疑問形で
nier
ニエ「・・・を否定・否認する」
soupçonner
スプソネ「・・・ではないかと予測・憶測する」
supposer
スュポゼ「・・・を推測する」
★ジェロンディフ・命令形・疑問形で
etc…
それぞれのことばに、いろいろなルールがあります。
だいたいは、話し手が事実だと認めている場合には(ほかの動詞に関しても)直説法をもちいるのだそう。
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* NE PAS CROIRE que(または疑問形) + 接続法
ほかにも、下のような意見・認知・判断をあらわす動詞が疑問形や否定形で、従属節が不確かな事実をあらわす場合には、接続法においてあげるのだそう。
juger ジュジェ「判断する」
dire ディール「言う」
On ne croit pas qu’ils puissent trouver un logement à Paris.
「彼らがパリに住居を見つけられるとは思わない。」
Crois-tu que nous nous entendions bien ?
「わたしたちはよく理解し合えていると思いますか?」
* NE PAS PENSER que(または疑問形) + 接続法
Pensez-vous qu’il pleuve dehors ?
「外は雨がふっていると思いますか?」
Je ne pense pas que vous connaissiez Françoise.
「あなたがフランソワーズを知っているとは思えない。」
こちらも、話し手や客観的な視点から、従属節(que でむすばれるあとの部分)が事実であると認められているなら直説法においてあげるそう。
(= Ils ont pu trouver un logement à Paris, mais on ne veut pas le croire.)
「彼らがパリに住居を見つけられたとは信じがたい。」
それから、主節の疑問を倒置しない(平叙疑問文)場合には、うしろにおくのはふつうに直説法でだいじょうぶ。
「外は雨がふっていると思いますか?」
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この接続法シリーズ、まだまだつづきます。
あいまに、知恵熱が出ないように音楽なんかをご紹介していこうかな、と準備しているので「もういいよぉ〜」なんていわずにあそびにきてね♪
それじゃ、また明日!!
À demain !!
* Subjonctif ・・・ 名詞節での接続法 Nº1 意思・願望
* Subjonctif ・・・ 名詞節での接続法 Nº2 感情
* Subjonctif ・・・ 名詞節での接続法 Nº3 否定・疑問
* Subjonctif ・・・ 名詞節での接続法 Nº4 非人称構文