アクサンのえらびかた ・・・ 母音 E 以外は?
Coucou !!
文字のアクサン accent のことを
こないだおはなししましたが、
あんなふうにアクサンをえらべるのは母音 E だけ。
スィルコンフレクスやトレマについては
ほかの母音につくときの約束ごともちょっとおはなしましたね。
じゃあ、アクサン・グラーヴやアクサン・テギュ、
C にだけくっつくセディーユは?
そのへんをスッキリさせちゃいましょう。
こないだ、アップしたあとに追記した部分もこちらにのせました。
このエントリで E 以外のものがぜんぶ見られるようにね。
アクサン・テギュはね、E にしかつきません。
あとはどれになにがくっつくのか、下の表を見てね。
à, è, ù accent grave アクサン・グラーヴ
â, ê, î, ô, û accent circonflexe アクサン・スィルコンフレクス
ä, ï, ü tréma トレマ
ç cédille セディーユ
それじゃ、E 以外のものを見ていきましょう。
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à と ù は、è の場合とちがって、発音には影響しません。
じゃあどんな意味があるかっていうと、同音異義語、たとえば
à ア 前置詞「・・・に、・・・へ etc.」
ou ウ 「または」英語の or
où ウ 「どこに、どこへ」
などを区別するためのものなんですね。
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アクサン・スィルコンフレクスは、古代フランス語ではついていた s がなくなっちゃったことを意味してるっておはなししましたね。
念のため、もういちど見てみましょう。
tost → tôt トー 「早く」
hospital → hôpital オピタル 「病院」
hospital → hôtel オテル 「ホテル」(語源は hôpital とおなじです)
s をつけてみると、ほかのラテン語源のことばとの共通点が見えておもしろい♪
それから、母音がつづくときの省略、日本語でいうなら、のばすときの「ー」の意味でしたね。
roole → rôle ロール 「役目」
meure → mûre ミュール 「クロイチゴの実」
わたしが子どものころは、ローマ字で「オオシマ」って書くとき Ôshima とか Õshima とかつづってました。
Õ とつづるのはヘボン式、今はこれをつかいますね。
Õ みたいな長音記号だけはパスポートにはつかえません。
上についてるまっすぐな記号はマクロンとかいうらしいです。
文字コードがいまは対応してないので、チルダにしちゃったけど。
Ô とスィルコンフレクスで長音をあらわすのは日本式、それから訓令式というそう。
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トレマは?
これもやったけど、いちおう復習ね。
ë, ï, ü は、つづく母音を二重母音にせず、前の母音とは別々に発音するよ、という記号。
Raphaël ラファエル 男の子の名前(大天使 Raphaël より)
maïs マイス 「とうもろこし」
ü がつくものは思いつかない・・・
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さて、こないだは全然ふれなかったセディーユについて。
セディーユとは、ç の下にくっついてるヒゲみたいな s みたいな記号ね。
これは、C を S の音で発音するよ、ということをあらわす記号です。
だからこのアクサン、s みたいな形なんだね。
えー、C ってもともと S の音じゃないの?
というかたのために、C の発音を見てみる?
フランス語で、C が S の音で発音できるのはあとにつづく母音が e, i, y の場合だけです。
lycée リセ 「リセ、高校」
décembre デサーンブル 「12月」
cimetière スィムティエール 「墓場」
cymbale サンバル 「シンバル」
あとは ca カ、co コ、cu キュ、となっちゃいます。
vécu(e) ヴェキュ 動詞 VIVRE「生きる」過去分詞
canette カネットゥ 「缶」
cancer カンセール 「蟹座、癌」
なので、母音 a, o, u といっしょに S の音で発音したいときにはこのヒゲをつけます。
ça サ 「それは」(= cela)
leçon ルソン 「レッスン」
動詞で語尾が –cevoir のものは
直説法単数形では –çois, –çoit,
直説法三人称複数形では –çoivent,
過去分詞では –çu(e), と
S の音を保つために セディーユをつけてあげます。
reçois / reçoit ルスワ
reçoivent ルスワーヴ
reçu(e) ルスュ
___
décevoir デスヴワール「がっかりさせる」
déçois / déçoit デスワ
déçoivent デスワーヴ
déçu(e) デスュ
___
apercevoir
アペルスヴワール(突然)
「・・・が見える」
aperçois / aperçoit アペルスワ
aperçoivent アペルスワーヴ
aperçu(e) アペルスュ
単純過去や接続法などなど・・・もセディーユをつけるんだけど、それはややこしいからまた今度ね!
動詞で語尾が –cer のものは、直説法一人称複数形では –çons になります。
commençons
コマンソン
effacer
エファセ「消す」
effaçons エファソン
半過去・単純過去などなども ç になるものがあります。
それはつづりをみれば、もうわかるよね♪
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じゃあたぶん、また明日!
À demain, peut-être !!