アクサンのえらびかた。

Coucou !!

明日・・・いや、今日はおでかけするからね、夜中のうちにアップしときます。
アクサンについてでしたね♪

さて・・・ここからやっと、文字のアクサン accent についておはなしできる!

ちゃんと勉強したわけじゃないけど、わたしなりの解釈をしてみたいと思います。
そしてみなさん自身でも分析してみるとおもしろいと思います♪

é accent aigu アクサン・テギュ
è accent grave アクサン・グラーヴ

この aigu とは「するどい」、grave には「にぶい」、という意味があります。

ここで、いままで「めんどうだなぁ・・・」と思いながら見直してきた、e の発音や、ことばのアクセントを復習した意味が見えてくると思います♪

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前回のふたつのレッスンをまとめてみると・・・

1.  e のあとに「子音 + 母音」がつづくとき e は弱い「ウ」の音、または無音になります。

2.  語尾が e のとき、それは発音しないから、強勢アクセントはひとつ前の音節においてあげます。

3.  アクセントのある閉音節にある母音だけ長く発音します。

4.  「e + 発音される子音字」は閉音節なので、にぶい「エ」の音になります。

ということは・・・

語尾の e はおちて子音がのこり、その前の音節の母音とくっついて閉音節になりますね。
そのくっついた母音が e だったら、その e はにぶく「エー」って発音してあげるのですね。

この説明読んじゃうとややこしいかなぁ・・・?

じゃあね、最後が子音でおわるなら、感覚として「ラリロレ〜ル」ってなるのがフランス語っぽいと思わない?
「プルミエ〜ル」とか「ドゥズィエ〜ム」とか・・・

じゃあ「プルミエ〜ル」をアクサンなしでみてましょう。

premiere

最後の青い e はおっこちて r がのこります。
だから音としては、直前の e とくっついて閉音節になりますね。

でも、r の前の e は音節の最後にあるから、つづり字と音の関係にそってみると、「エ」の音にはなれません。

たとえば appele みたいに、アクサンのないまま「エ」とは読めませんね。
弱い「ウ」の音になっちゃう。

弱い「ウ」+ 語尾の無音の e だったら長くなんて発音できっこない・・・。

じゃ、この e に、にぶい音で「エー」って長く発音できるように、アクサンをつけてあげましょう♪

rivière リヴィエール 「川」
règle レーグル 「定規」
lèvre レーヴル 「くちびる」
siège スィエージュ 「席」
première プルミエール 「1番目の」premier の女性形)
père ペール 「お父さん」
sèche セーシュ 「乾いた」sec の女性形)

ほらほら、アクサン・グラーヴがでてきましたね♪

早くいっちゃえば、アクサン・グラーヴをつけるのは
つぎの音節が「無音の e」でおわるとき、ってことなんだけど!

でもそうすると、あらら、アクサン・スィルコンフレクスまで・・・

rêve レーヴ 「夢」
même メーム 「同じ」
tête テットゥ 「頭」
fête フェットゥ 「パーティー」
bête ベットゥ 「ばか」
enquête アンケットゥ 「アンケート」

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このアクサン・スィルコンフレクスはね、ずっと昔のフランス語ではついていた s がなくなっちゃったことを意味してるのだそう。

esve → rêver がないけど、語源から)
me(e)sme → même
feste → fête
teste → tête
beste → bête
queste → quête

s をつけてみると、ほかのラテン語系(?)のことばとの共通点が見えておもしろいですね♪

e のほかには・・・

isle → île イル 「島」
tost → tôt トー 「早く」
hospital → hôpital オピタル 「病院」
hospital → hôtel オテル 「ホテル」

(語源は hôpital とおなじです)

それから、母音がつづくときの省略、日本語でいうなら、のばすときの「ー」の意味もあるんだそう。
いわれてみれば、ローマ字で「オオシマ」って書きたいとき、Ôshima とか Õshima とかつづってたような・・・

meesme → 
même
paielle → poêle ポワル 「フライパン」

(たぶんパエーリャと同じ語源、それにしてもヘンな読み方・・・)

e のほかには・・・

aage / eage → âge アージュ 「年齢」
roole → rôle ロール 「役目」
meure → mûre ミュール 「クロイチゴの実」

気になっちゃったから今ココで調べてみたらね、Õ とつづるのはヘボン式、いまふつうにつかわれてる形式?
Õ みたいな長音記号はパスポートにはつかえないけどね。

上についてる記号はマクロンとかいうらしいです。
文字コードがいまは対応してないので、チルダにしちゃったけど。

Ô は日本式、それから訓令式っていうんだって。


ついでに、トレマは?

ë, ï, ü は、つづく母音を二重母音にせず、前の母音とは別々に発音するよ、という記号。

Noël ノエル 「クリスマス」
maïs マイス 「とうもろこし」

ë の場合だけは、例外で発音しないことをあらわすものがあるそう。

ま、それはでてきたときに覚えてね♪

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だから、音節の最後にある e を開音節のするどい「エ」って発音するときは、アクサン・テギュをつけてあげればいいんですね。

été エテ 「夏」
préférer プレフェレ 「好む」
écouter エクゥテ 「聞く」
liberté リベルテ 「自由」
église エグリーズ 「教会」

(これは e-gli:z と音節が切られるから e は開音節)

ふつうは「アクサンのついた e をどう読むか」って覚えるんだから、ひっくり返せば「e をどう読むか」で「どのアクサンか」が分かっちゃいますね♪

正しく読めると正しくつづれる・・・ってちょっぴり実感♪

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じゃ、もうちょっと、アクサン・グラーヴにつっこんでみましょう。

だいたい、上でみたものが分かりやすいきまりです。
名詞以外をくわしく説明すると・・・。

上に書いた以外でも、語尾が -s のとき、直前の -e になります。

dès  「・・・からすぐに」
très トレ 「とても」
progrès プログレ 「進歩」
près プレ 「そばに」

(après, auprès etc…)

複数にするための -s と混同しないでね。
複数をあらわす -s によって音・つづりが変わることはありません。

-e + 子音字 でおわる形容詞や -er でおわる名詞(職業など)を女性形にすると + 子音字 + e-ère になります。

complet → complète  「完全な」
コンプレ / コンプレート

entier → entière  「全部の」
アンティエ / アンティエール

bref → brève 「簡潔な」
ブレフ / ブレーヴ

(語尾が -f でおわる形容詞の女性形は -ve になります)

boulanger → boulangère 「パン屋」
ブゥランジェ / ブゥランジェール

pâtissier → pâtissière 「菓子職人」
パティスィエ / パティスィエール

prisonnier → prisonnière 「囚人」
プリゾニエ / プリゾニエール

副詞をつくる場合はだいたい「形容詞の女性形 + ment」で OK なので、そんな副詞にもアクサン・グラーヴはのこるんですね。

complet → complètement 「完全に」
コンプレ / コンプレートマン

entier → entièrement 「すっかり」
アンティエ / アンティエールマン

dernier → dernièrement 「最近」
デルニエ / デルニエールマン

+ 子音字 + er でおわる動詞も、身近なところで直説法の単数形・三人称複数では + 子音字 + e になります。

inquiéter → inquiète(s/nt) 「心配させる」
アンキエテ / アンキエットゥ

préférer → préfère(s/nt) 「好む」
プレフェレ / プレフェール

répéter → répète(s/nt) 「くり返す」
レぺテ / レぺートゥ

-e + 子音字 + er でおわる動詞もおなじ。

semer → sème(s/nt) 「種をまく」
スメ / セーム

mener → mène(s/nt) 「導く」
ムネ / メーヌ

peser → pèse(s/nt) 「計量する」
プゼ / ペーズ

élever → élève(s/nt) 「育てる」
エルヴェ / エレーヴ

jeter → jète(s/nt) 「投げる」
ジュテ / ジェットゥ

でも -eler でおわる動詞は、-e + ll + e になるものもあるから気をつけて!

appeler → appelle(s/nt) 「呼ぶ」
アプレ / アペル

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これは「つづりと音の関係」をつかむと見えてきます。
ムリに暗記しなくてもだいじょうぶ。

ほかにも、e に関するアクサン・グラーヴのきまりはたぶんもっとあるはずなんだけど、思いつくのはこれくらい。
それ以外の母音についてはまたつぎの機会に。

みなさんも探してみてね。
楽しいよー♪

じゃあまたね!
À bientôt !!