AMOUR は男性名詞とは限らない?

Coucou !

今日は、ちょっとイレギュラーな名詞の性について、お話しようかなと思います。

まずは amour「愛」ということば。

ずっと男性名詞だと思いこんでたこれ、単数 singulier のときは男性名詞で OK なのですが、複数 pluriel になると女性名詞になっちゃうんですね。

複数ではあまりつかわないし、複数になると les amours とか tes amours なんてなっちゃうから気づきませんでした。

de grandes amours
ドゥグランドゥザムール
「大きな愛」

de belles amours
ドゥベルザムール
「美しい愛」

おつぎは gens, これはご存じかと思いますが、必ず複数として扱われます。
ややこしいのはそのあと。

普段は男性名詞とされるこれ、唯一この単語の直前に形容詞がくると女性名詞になっちゃうというつわもの。

たとえば・・・

de bonnes gens
ドゥボンヌジャン
「善良な人々」

でもこの表現はもうすたれちゃって今ではつかわれてないんだって。
ほかに例が思いつきません・・・ごめんなさい。

そして、性は変わらないけれど、つづりで気をつけたいもの。
おばあさんは、grande-mère とは書かないんです。

mère「お母さん」という女性名詞に、grande ではなく、なぜか男性名詞を形容する grand をつけて grand-mère になります。
発音も「グランメール」だけど、性はもちろん女性名詞です。

ma grand-mère
マグランメール
「わたしのおばあちゃん」

これは、何人かのフランス人に訊いてみたけど、だれも理由が分からなかった。
C’est comme ça. なんだって。

同じ類のものに grand-chose があります。

これは名詞ではなく代名詞なんだけど、なぜか女性名詞の chosegrand- をつける、
っていうのは覚えておきたいところ。

ただ、この grand-chose は無冠詞・否定表現でだけつかわれます。

Quoi de neuf ?
コワドゥヌフ?
「何か変わったことは?」

Pas grand-chose.
パグランショーズ
「大したことはなにも。」

ほかにもきっとあるはず。
見つけたら教えてくださいね。

あとになってわかった、なぜ女性名詞に grand をつけるか、を書いた記事、Grand-mère のナゾ。

興味のあるひとは読んでみてね♪