Entrouvrir ・・・ すこし開ける。

Coucou !

パリ(ちょい郊外)はだいぶ初夏の陽気になってきましたが、まだまだ不安定で、半袖じゃ寒かったり、半袖じゃ暑かったり。もうすぐ夏至なので日はだいぶ長くなり、夜の10時過ぎてもまだうっすら明るいほど。

そんな今の季節、窓を閉めておくと息苦しいし、開け放してしまうと肌寒いし・・・ってことで、師匠にこういわれます。

Est-ce que tu peux entrouvrir la fenêtre, s’il te plaît ?
エスクテュプー おんトるゥヴりーるラフネートゥる,スィルトゥプレ?
「窓をちょっと開けといてくれる?」

Entrouvrir は「すこし開けておく、半開きにする」という動詞です。

パリのふるいアパルトマンの窓は楕円のノブがついていることが多く、片方の窓をもう片方の木枠とノブの間にはさんでノブを半回転させて固定し、窓にすき間を作って風が通るようにしておくことができます。その状態にしてくれ、と師匠はいってるんですね。

ほかには・・・

シャワー室のとびらをカビないようにすこし開いといて(全開にすると湯気で鏡がくもってしまうから)、とか。
お料理で、ココット(ル・クルーゼのような鋳物の両手鍋)のふたをちょっとずらして蒸気を逃がしておくときとか。
オーブンの火を止めたあと、とびらをちょっと開けて料理が乾かないようにゆっくり冷ますときとか。

Entrouvrirentre- は「間に、途中で;半ば;互いに」(プチロワ)なんて意味をもつ接頭辞。
つぎの ouvrir が母音ではじまるので、最後の e がなくなっています。

今の気候にぴったりなこの entrouvrir, ぜひつかってみてね♬

ではまたね。
A bientôt !