Gâter ・・・ 甘やかしてダメにする?
Coucou !
J’espère que vous allez bien malgré cette chaleur.
(この暑さにかかわらず、あなた方がお元気でいらっしゃることを願います・・・またムダに丁寧)
先日、師匠の実家に滞在中に、わたしのお誕生日がありました。
プレゼントを山ほどもらいました。
- 師匠からはレコードプレイヤーとレコード5枚
- パパとママンからレコードを5枚
- さらに師匠から LOTERIE NATIONALE(国営宝くじ)のヴィンテージポスター
- さらにさらに師匠から Monsieur Periné というわたしが大好きなコロンビアのバンドのニューアルバム(フランスではまだ発売されていないため、スペインから取り寄せてくれたそう!)
Gâter という単語にはさまざまな意味がありますが、大きく分けて、ネガティヴな「腐らせる、堕落させる」という感じの意味と、それが転じた「甘やかす」なんて意味と、さらにはポジティヴな・・・
・・・と書いて確認のためにネットの仏仏辞書をいくつか見たらなんと、どの辞書にもこの「ポジティヴな」意味が載っていない!!!
師匠もビックリ。
なのでアプリの LAROUSSE を調べてみました。
アプリには gâter の項目がふたつあり、ひとつは「物」を対象とした意味が、もうひとつには「人」を対象とした意味が載っていました。
それによると「物」が対象の場合はいつもネガティヴな意味・・・「台無しにする、傷ませる、腐らせる」など。
「人」の場合はネガティヴな「甘やかす、ダメにする、堕落させる」なんて意味とポジティヴな「○○を心配りや贈り物で満たす」なんていう意味があるようです。
なかなか日本の対訳が見つからないので、うまいことばがないかと探しながら師匠と辞書の事項やふだんの使われ方についてディスカッションしました。
彼によると、ノエル(クリスマス)やお誕生日などにみんながいうこの
は辞書の項目や日本語訳にはないけれど、「わたしはいっぱいプレゼントをもらって恵まれている!感謝!!!」までふくまれている意味なのだそう。
ほかの例文を、プチロワを参考に取り上げてみると
「こんなにいただいて恐縮です。」(← お礼の文句)
Son père l’a gâté pour Noël.
「クリスマスに彼はお父さんにプレゼントをたくさんもらった。」
La vie ne l’a pas gâtée.
「人生は彼女に甘くなかった。」
このみっつの用法はよく使われるそうです。
さて、この gâter について書いているとき、またある思いつきをしました。
Gâter って、甘い gâteau となにか関係があるんじゃないの?
つづりといい使い方(単なる「お菓子」でないとき)といい、通ずるものがある!
それについてはまた明日ね。
それじゃ、このへんで。
A demain !