「再び・・・する」「再・・・」について。
ちょっとびっくりしたこと。
おとといの「留守番センターの女性はなんていってるのか?」でご紹介したある単語が、仏和辞書に載っていなかった!
それは、réécouter という単語。
翻訳のお勉強をされてるしゃるろっとさんとふたりで大・中・小・仏仏といろいろな辞書を探したのですが、なんと、どれにも載っていないのです。
réécrire「再び書く、書き直す」
rééditer「再版する」
rééduquer「リハビリをする」
っていうのはあるのに。
わたしたちのコメントでのやりとりをご覧になったかたはもう成り行きをご存じでしょうが・・・。
なんの疑問もなくつかっていた、そしてメディアサイトなんかではふつうに見かけるこの réécouter という単語が、辞書にないなんて!
わたし、記事を書くときあまり辞書をつかわないので、「間違えたかしら!」ってすごく焦りました・・・
で、Web を探し回ってやっとみつけました。
réécouter を紹介している仏仏辞典。
これ、なかなかつかえます!
réécouter
(verbe transitif) = 他動詞
= Ecouter à nouveau.「改めて聞く、ふたたび聞く」
à nouveau は「新しく、改めて;再び」という表現です。
ちなみに、あとで師匠とその話をしたら、re-, ré- または r-, res- というのは「また・・・する」という単語をつくる要素だから、(ほかにも「反対に」「逆に」「後ろに」などなどもありますが)すべてのこの要素をもつ単語を辞書に載せてたらキリがない、といわれてしまいました。
そう、日本でもやるように、フランス語でも、単語に re- をつけて「再・・・」ってことばをつくっちゃうこともしばしばです。
たとえば、あいさつひとつでも、(同じ日の近い時間内に)また会ったね、ってときは
Re-salut !
Re-coucou !
Me revoilà !
なんていいます。
気になるかたは、辞書で re-, ré- の項目を見てみてくださいね。
ほかにもこの要素からつくれる意味などが載っています。