Déshabille-toi ! ・・・ 裸になって!
Coucou !
Comment allez-vous ?
さっきご紹介したことわざでは「脱ぐ」が se découvrir という動詞であらわされてましたね。
この「脱ぐ」にも、フランス語ではいろいろな表現があります。
ここでわたしの失敗談をひとつ。
(これを語りたいがために、「四月は・・・脱ぐな!」をご紹介したというのもあります♬)
14〜5年前だったかな、フランス人のともだち Florent(フローラン)が日本にあそびに来ていました。
Florent を、わたしのともだちとムスメッコといっしょに鎌倉へ連れて行ったときのこと。
街歩きも疲れたところで、海を見に行こうということになり、みんなで浜辺へ。
まだ夏ではなく、お天気も悪かったので、足だけ水に浸そうということになりました。
さて、靴とくつ下を脱がなきゃ・・・と、わたしが Florent にいったことば。
デザビュトワ!
「脱いで!」
Florent は大笑いして、わたしにこう教えてくれました(もちろんフランス語で)。
“Déshabille-toi !” というのは「裸になれ」っていう意味になるんだよ。
(それを公衆の面前でいうのは)「ストリップして!」といってるようなもの。“Enlève tes chaussettes.”アンレーヴ テショセットゥ「くつ下を脱いで」とかいわないと。
フランス語をまともに勉強しはじめてまだ1〜2年のころ。
フランス語のことばと日本語のことばが「イコールでない」とか、動詞の概念とか、表現の微妙なニュアンスとか、あんまり・・・いや、まったく考えてなかったな。
確かに、フランス語を日常的につかうようになった今思えば、このふたつの意味するところは全然ちがう!
それぞれの動詞のもともともっている概念がわかれば、こういう恥ずかしいまちがいはしなくなるよね。
ちなみに、辞書には se déshabiller で「コート(・帽子・手袋など)を脱ぐ」って載ってます。
S’habiller には「(きちんと)装う」なんて意味もあるからかな?
・・・と思っても納得いかないので、会社で食事中の師匠に電話で確認(嫌がらせ?)したところ、やっぱりこの se déshabiller は「完全に脱ぐ」という意味で、この辞書の用例は「とっても奇妙」だそうです。
(同僚の前でこんな「ぜんぶ脱ぐ」とか説明するの恥ずかしかっただったろうな・・・♪)
さて、今日見ただけでも
Se déshabiller
Enlever qqc
といろんな「脱ぐ」が登場しました。
次はそれぞれについて、くわしくご紹介しますね。