フランス語で、教え教えられ。

Coucou !
Comment ça va ?

昨日の土曜日、布ぞうり教室をしてきました。

フランスに移住した翌々年の2011年から機会をいただいて、Espace Japon や自宅であみぐるみ、日本式ラッピング(デパート包みとか水引のあわじ結びとか)、布ぞうりといろいろなクラスを持てたのですが、フランス人にフランス語で教えるのは、何年経っても毎回毎回緊張します!

どのコースも入念にテキストを作って、師匠やスタッフに仏文を直してもらって、それを何度も声に出して読みながら頭に入れます、が。その場になるともう心臓バクバクで、専門用語や文法なんて吹っ飛んじゃいます。ヘタすると説明しなきゃいけないことまで忘れちゃったり。まわりのみんなは信じてくれないけど、高校出るまでは赤面症だったんですよ、わたし。

Espace Japon での授業はまだいいほう。Hors les murs(派遣みたいな感じ)で企業やカルチャーセンターなどに行くこともあるので、状況が変わるたびにイチから緊張し直し。もうサバイバルです。

フランス人って全般的に、一見冷めているというか、個々のテリトリーに立ち入らない印象なのですが、いちど接触をもったが最後、とことん親身になってくれると感じます。

だから生徒さんたちは、わたしが困っているときはかならず助けてくれます。
Comme ça, et comme ça…“「こうやって、で、こうやって・・・」なんてジェスチャーで教えてると、それをあらわす動詞を教えてくれたり、まちがえて似たような単語をいっちゃったときはいい直してくれたり、頭が真っ白になってことばが飛んじゃったら当てて(!)くれたり。

教えてもらっといて “Voilà !“「それ!」 “C’est ça !“「そうそう!」 “C’est ce que j’allais dire !“「それをいいたかったのよ!」なんてゆうと笑ってくれたりね。
もちろんそのあと “Merci beaucoup !” っていいますけどね♪

プロの先生としては失格かも。
でもそれって、悪くないなって思います。

わたしの中のフランス語のボキャブラリーやいいまわしを、どれだけ増やしてもらったことか。
今でも、それぞれのことばを教えてくれた生徒さんの顔やその場の状況、お教室の雰囲気は忘れません。

もっときれいにスラスラ話せたらよかったのにと凹むことももちろんあるけど、それを気にしてとどまってたら、絶対今より先には行けないもの。

C’est en forgeant qu’on devient forgeron !!!
「鍛冶屋になるのは、鉄を打ちながら。」

ずっとずっと、おばあちゃんになっても、ハングリーでいたいな。
いつまでたっても、locuteur natif(ネイティヴ・スピーカー)にはなれないのなら。

2年前かな、ポンピドゥー・センター(ジョルジュ・ポンピドゥー国立美術文化センター)で布ぞうりの atelier-workshop(ワークショップ)をしたことがありました。

まさか、20年前に初めて訪れて「わぁー!」と見上げていたその場所で、大好きなフランス人に、大好きなフランス語で、自分が教えられるとは想像だにしませんでした。(← ささやかな自慢話)

初めの電話ではすごく口調の厳しかったポンピドゥー・センターのマダムから、わたしの atelier-workshop に立ち会ったあと「大成功でした。またかならずお願いするわ!」と笑顔でいわれたときにはもう、こころの中で涙ちょちょ切れてました。。。

(このエピソードについて、くわしくはこちら ↓↓↓)
L’Atelier-Workshop au Centre Pompidou ・・・ 布ぞうりワークショップ@ポンピドゥー・センター

10年目にしてやっと、危なっかしくもなんとなくフランスの社会活動に参加しているような、そんな気がします。
幼稚園の運動会で、玉をみんなといっしょにころがした、くらいの感じかな♬

という近況報告でした♬♩♫♪♬

最後に。
つよい想いというのは、かならず形になります!

素敵な日曜日を。
Bon dimanche !