
タルティン・グリエ。
このあいだ(といってもお正月ですが) T のうちに泊まったとき、フランス人の旦那さまがとっても不思議な朝食を披露してくれました。
タルティン・グリエ(たぶん tartine grillée だと思う)というらしいのですが、その作り方がとっても豪快。
まず、バゲットをぼんぼんぼんと4つぐらいに切って、それぞれをタテに割っていきます。
それを、皮の方から包丁でぶすっとさして、ガスレンジであぶるんです。いや、そんなかわいいもんじゃないな。直火焼きっていうか、もうハンパじゃない、真っ黒焦げにするんです。切った面をぜんぶね。日本人だったら、「あ〜焦しちゃった!」って絶対食べないと思う。
わたしも初めて見たときはビックリしました。そこまでしなくても・・・っていうくらい焦すんだもの。T 夫婦は毎朝これを食べてるっていうから、ガンになっちゃうんじゃないかとちょっと余計な心配をしてしまいました。
途中で、娘がそれをやりたがって、シェフに焦げ具合(?)を見せては「もうちょっとだね」とか言われながら真剣に焦してました。
そして、それをあつあつのショコラにひたしながら食べるんだけど、これがすっごくおいしい!!カリッカリになったバゲットのお焦げとショコラがめちゃくちゃあうんですね。2度ビックリです。
フランス人の中には、ジャムやバターをぬったタルティン・グリエを、ショコラにつけちゃうひともいるらしい。クロワッサンもそうだった。それはちょっと、わたしは遠慮したいな・・・
T んちでは、nutella (チョコスプレッド)をつけたりするそう。
その食事のあとは、デザートに晩白柚(ばんぺいゆ)という、これまた不思議なバスケットボールくらいに大きいみかんをごちそうになりました。
皮だけで厚さが5センチくらいあって、むくのにひと苦労。ケガしないようにって、T がやってくれたんだけどね。実の部分だけだとグレープフルーツくらいの大きさになっちゃうんだけど、これがすごくおいしかった!
匂いは柚子に近いんだけど、味はもっとまろやか。でも2〜3ふさ食べたらおなかいっぱいになっちゃいました。