フランス語の文法からはいることの危険性。

フランス語の教本を読んでも、なかなか頭にはいらないことってありませんか?

今、冠詞についての本を読んでいるのですが、おなじ部分を何度もくり返し読まないと理解できない部分が多々あるんだよね。

いやぁ・・・ヒトクチに冠詞といっても奥が深いです。

それって、たとえば例文や用法が、まだ聞いたこともつかったこともないからじゃないかな。
例文がちんぷんかんぷんでは、それを説明されたところで拒否反応が出るのは当たり前だよね。

ここに、いきなり文法書からはいる危険性があると思うんだ。

わたしはラジオ講座のスキットの丸暗記から入りました。
毎月テキストを買うお金もなかったもんだから、頼りにするのは自分の耳と口だけ。

その後は、わけもわからず旅行会話の本を暗記したり、その例文たちを自分で分析して応用して、いきなりフランスのホテルを予約したりして実践。
フランスに行っても旅行本と自分の記憶のみが頼り。

一度でも耳にしたりつかってみたりしたことばは、文法書なんかを読んでいても「なるほど・・・」というふうに自然とはいってくるよね。

人間は、見慣れていないものに拒否反応を示す習性みたいなものがあるのだそう。
「キライ!」と思って見て見ぬふりをしていると、どんどんそれが遠ざかってキライ度が増しちゃうんですね。

たとえば数学の方程式がキライなら、1日数分でも方程式を眺めているだけで「キライ!」という先入観がなくなるのだそう。

フランス語もつかう場がないのであれば、1日1文でも、意味が分からなくても文法が分からなくても、声に出して読む習慣をつけることで、脳への吸収率がだいぶよくなると思います。

同時に、耳と目と口をつかうのですから効果倍増。
いつもいっているように、つづり字と音の関係を把握することはこんな場合にも役立ちます。

そうすれば、いつか学習書を熟読するときにも「なるほど!!」が増えて、胸のすく思いができると思うのです。