JE と MOI ・・・ 強勢形人称代名詞。

Coucou !!

今日はね、だいぶ前にいただいたご質問にお答えします♪
JEMOI のつかい分けについて。

くわしく書いたらまたまたすっごく長くなっちゃった。

さて、まずカンタンにひとことでいっちゃうと、je は「わたし」、moi は「わたし」です。

つまり・・・

Je は動詞をともなってつかわれます。
Moi は独立して、名詞的につかえます。

わかりやすい例をあげてみると、

Tu viens avec moi ?
テュヴィヤン アヴェックムワ?
「わたしといっしょに来る?」

つまり、下のようにはいえないってこと。

Tu viens avec je ?

この moi の形の人称代名詞を『強勢形人称代名詞』といいます。
ひととおりの人称を見てみましょう。

* 強勢形人称代名詞

わたしは je
わたし  moi

きみは tu
きみ  toi

彼は il
彼  lui

彼女は elle
彼女  elle

わたしたちは nous
わたしたち  nous

あなた(がた)は・きみたちは vous
あなた(がた)・きみたち   vous

彼らは ils
彼ら  eux

彼女たちは elles
彼女たち  elles

この強勢形をつかうのはおもに次のようなときです。

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* 強調するため

Moi, j’aime pas la bière.
モワ、ジェームパラビエール。
「わたし、ビールは好きじゃないの。」

Et toi, tu vas bien ?
エトワ、テュヴァビャン?
「で、きみは元気なのかい?」

Je l’aime pas, elle.
ジュレームパ、エル。
「あのコ、ぼくは好きじゃないな。」

* 属詞として(être のあとに)

C’est moi.
セモワ。
「それはわたしです。」

C’est eux.
セウー。
「それは彼らだよ。」

* ここでは「それは・・・だ」というプレゼンテーションなので、「彼ら」でも ce sont ではなく c’est と単数をつかいます

* 関係代名詞、形容詞などといっしょに

Moi qui ne lis pas bien le français, je ne peux pas t’aider à faire cette traduction.
モワ キヌリパビャン ルフランセ、ジュヌプパテデー アフェール セットゥトラデュクスィヨン。
「フランス語がうまく読めないわたしに、きみのその翻訳を手伝えないよ。」

Lui, complètement saoul, est tombé dans la rivière.
リュイ、コンプレットゥマンスゥー、エトンベ ダンラリヴィエール。
「すっかり酔っぱらいの彼は、河に落ちた。」

* 肯定命令形で、補語として

Donnezmoi un verre d’eau, s’il vous plaît.
ドネモワ アンヴェールドー、スィルヴープレ。
「(わたし)水を一杯ください。」

Taistoi !
テトワ!
「だまれ!」

* 前置詞のあとで(・・・と、・・・に、・・・を、・・・のために etc.)

Tiens, c’est pour toi.
ティャン、セプルトワ。
「ほら、これきみ。」

Je pense à vous.
ジュパンス アヴー。
「あなたたちのことを想っています。」
* Je vous pense. とはいえません

Thomas est parti avec elles.
トマエパルティ アヴェッケル。
「トマは彼女らといっしょに帰る。」

Je ne veux pas aller dîner chez eux.
ジュヌヴパザレ ディネシェズー。
「わたしは彼らの家に夕飯を食べに行きたくない。」

Vous vous souvenez d’elle ?
ヴヴスゥヴネデル?
「彼女のこと、覚えてらっしゃいますか?」
* se souvenir de qn/qqch =「・・・を思いだす、覚えている」

* 接続詞でほかの名詞や代名詞とつながるとき

Chloé et moi, nous allons faire les boutiques.
クロエエムワ、ヌーザロンフェール レブティック。
「クロエぼくはショッピングに行く。」
* faire les boutiques =「ショッピングをする」

Je vous embrasse, ta famille et toi.
ジュヴザンブラッス、タファミーユ エトワ。
「きみきみの家族にキスを。」

*「○○と△△」という場合、moi(自分)は最初にいってはダメ。自分により近いひとをあとにいうのがマナーです。

* 比較や制限など、comme, que といっしょに、名詞的に

Ils sont paresseux comme moi.
イルソンパレスー、コムモワ。
「彼らはわたしみたいになまけ者ね。」

Il n’y a qu’elles pour penser des choses comme ça.
イルニャケル プルパンセ デショーズコムサ。
「そんなこと考えるの、彼女たちだけだよ。」

aussi, non, non plus, seul などの前

Je t’aime, moi aussi.
ジュテーム、モワオースィ。
「ぼく愛してるよ。」

Mon père ne joue pas au golf lui non plus.
モンペールヌジューパゾーゴルフ、リュイノンプリュ。
「パパ、ゴルフをしないんだ。」

* 動詞を省略して

Qui veut écouter ma chanson ?
キヴーエクゥテ マシャンソン?
「誰かぼくの歌聴きたい?」

Pas moi.
パモワ。
「わたしはやだ。」(= わたしじゃない)

* 不定詞や分詞といっしょに

Lui blessé, son équipe n’aura aucune chance !
リュイブレッセ、ソンネキップナ オーキュヌシャンス。
「彼が故障したんじゃ、彼のチームに勝ち目はない。」
* この表現は古くて、今ではあまりつかわれないそう

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基本的には、最初にカンタンにいった「わたしは」と「わたし」のちがいだなって、なんとなく覚えておけばいいと思います。

あとはフランス語をつかってれば自然に覚えちゃいます。
上の説明なんか考えなくてもね。

いちおう、「くわしく説明するとこうなるんだなー」ぐらいの感じで見ておいてね♪

例文はぜひ、声に出して読んでほしいな。
声に出すと何倍も、記憶にのこりやすいと思います♪

疑問は解けましたか?
まだ分からないところがあったら、お気軽にご質問ください♪

では、またね!!
A plus !!