アメリの音楽。

ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品て、「大切に使い古された真鍮」っていうイメージが漠然とあって、アメリも黄色味を帯びたノスタルジックな作品だった。

そして、そんな映像と絶妙に絡み合うこの音楽。聴いていると「アメリ」の画像のひとつひとつが目に浮かんでくる。観ていない人でも、充分あの雰囲気を味わえると思う。

とても暖かくて、人間味溢れる音楽。音のおもちゃ箱のようだ。まるで、40年前の宝箱を発見したアメリが、または持ち主のブルドトーがそれを開けたときのような、いい知れない懐かしさと感動がある。それはきっと、スタッフの女性がかけていた Yann の音楽を初めて聴いたときの、ジュネ監督の気持ちにも通じていると思う。

映画「アメリ」の原題は、「アメリの数奇な運命」だけれど、ジュネと Yann Tiersen もまた、すごい巡り合わせでひとつの素晴しい作品を作り上げることが出来たのだろう。

ジュネは偶然彼の音楽を聴き、Yann はそれまで友人にまわしていた映画音楽の仕事を、ジュネの作品に共感を覚たからこそ受けたのだから。