フランスのトイレ事情。
そもそも、フランス人はトイレに入っても手を洗わない、料理のついでに水に通すくらいだ、と何かの本で読んだことがあります。でも、確かめたことはないんですけどね。
では、よーくイメージしながら読んでみて下さい。
Alors, imaginez bien en lisant…
フランスのカフェなんかのトイレは、ほんとにひどいです。
客足のいいところは比較的きれいなんですが、ひどいところでは、女子用トイレなのに便座がなく、中腰で用を足さなければならないところもありました。そのくせ、使用料はちゃんと取るんですね・・・
さらにひどいところでは、人気のない通りで娘が急にトイレに行きたくなり、しかたがないので一番最初に見つけた、客がひとりもいないカフェに入りました。
ところが、一目散にトイレに行った娘が、泣きながら戻ってくるんです。「ママ、便器がない」と。
Presqu’aussitôt, elle est revenue en pleurant :
“Maman, il n’y a pas de cuvette dans les cabinets !” …
そんなはずはない、と行ってみると、実際に、あるはずの便器がどこにも見当たりません。
よーく目を凝らしてみると、茶色だと思っていた床は、床一面にあふれだした液状の汚物で、その中に銀色のトルコ式便器* が埋もれてたんです・・・(ほんっと、汚い話で気分を害された方ごめんなさい)
マスターに現状を話して「どうにかしてくれ」っていうと、彼は、またか、わかったわかった、って感じで、めんどくさそうにトイレに消えていきました。
* トルコ式便器 = 金隠しがなく、穴の両脇に足場がある、日本の昔の駅のトイレみたいなやつです
Je suis aussitôt allée me plaindre de la situation au patron de ce café, et je lui ai demandé de faire quelque chose sans attendre. Alors la situation n’a pas eu l’air de l’étonner, et il a disparu à contrecœur aux petits coins…
でも、どんなにひどいトイレにも、必ずと言っていいほど備え付けられているものがあります。何だと思います?
それはあの「ゴオーーー」と音のする、手を乾かす、あれです。嘘っぽい話ですが、どんな古くてきたないトイレにも、絶対あれがあるんです。
そんなお金があるなら、トイレの方をなんとかしてくれ〜、と思ってしまうのは、わたしが日本人だからでしょうか?
Voyons, c’est une machine qui fait du bruit “Gaouuuuuuuuuuuu”, pour sécher les mains… Cette histoire est invraisemblable, mais sérieusement, si vieux et sales qu’ils soient, tous les WC publics l’ont. “Si vous aviez assez d’argent pour de telles machines, pourquoi ne pas faire des toilettes plus propres et agréables…” Est-ce parce que je suis japonaise que je me dis comme ça ?
というわけで、ハンカチで手を拭く必要がないから、フランスでは安心してハンカチで鼻がかめるのです。(というのはあくまでも推論です。)
(Attention : ce raisonnement n’engage que moi :p)