J’ai eu chaud ! ・・・ 間一髪!

Coucou !

1週間近く経っても、まだストはつづいています。

パリ(ちょい郊外)の我が家、最寄り駅は SNCF エスエヌセーエフ なのですが、夕方の帰宅時間、いつもは3〜5分おきくらいにある電車がなんと、30分〜1時間に1本。
そして21時以降には、時刻表をあらわす画面が無表示になっちゃいます!

21時以降まで掲示板を見張ってるわけじゃないから分からないんだけど、もう電車がないのか、時間が見当もつかないのか・・・。

昼間だって、駅に行って運よく電車があればラッキー!
もちろん、前の電車からあぶれた人たちでホームはごった返してるから、ここからが勝負。

貴重な電車を逃さないようにと、ドアが閉まろうとかまわずこじ開けて乗り込み、すべり込み・・・

Ouf, j’ai eu chaud !

ウフ,ジェユショー!
「やれやれ、危ないところだった!」

1本逃したら、次はいつ来るかわからないものね。

直訳すると、なんだろう?
「わたしは熱かった」??

日本で言う「ヒヤッとした!」とか「肝を冷やした」かな?
うーん。
温度差を感じずにはいられません。

どうやらこれは、このまま取り込んだほうがいいみたい。
辞書にも載ってないしね。

ネットで調べたら、定義を見つけました。

Avoir eu peur, échapper de justesse à un événement désagréable.

つまり、恐怖を感じたり、不快な場面からすんでのところで助かったり難を逃れたり・・・というところでしょうか。

スーパーの支払いで、お財布の中身がギリギリだったとき。

On a eu chaud !
オンナユショー!
「危なかったね!」

洗いものしてたらコップが手からすべり落ちて・・・空中でキャッチ!

J’ai eu chaud !
ジェユショー!
「間一髪だった!」

ともだちが、ラスボスをのこりわずかな HP でやっつけたとき。

Tu as eu chaud !
テュアユショー!
「危機一髪だったな!」

なんて、いろいろな場合に使えます。

ちなみに、過去形じゃなくして言うと

J’ai chaud !

ジェショー!
「暑い!」

と、自分自身が「暑い」になりますね。

ところが。
ここで師匠にビックリさせられたこと。

この J’ai chaud. というフレーズ、あんまり使わないんだって!
というか、使う場面がないらしい・・・。
フランス語としてはまるで正しいのだけれど。

「暑い」と言いたければ、代わりに

Quelle chaleur !

ケルシャルーる!
「なんて暑さだ!」

On étouffe ici !

オンネトゥーフィシ!
「(暑さで)もう息が詰まる!」
* このときの ici は「ここ」という場所に限らず、「今のこの感じが」という意味になります

を使うのが一般的なんだって!

ちなみにこの用法の chaud は、調べたところ男性名詞だそうですが、avoir froid, avoir soif, avoir faim, avoir sommeil… などを見ても分かるとおり、無冠詞で使います。

今日もまた、見事に話がそれちゃった♬♩♫♪♩

じゃあまたね。
À bientôt !

今日のフランス語単語・重要表現

* ouf ! =「やれやれ!」「よかった!」
* ai : avoir(過去分詞を作る)一・単・直・現
* eu : avoir 過去分詞
* chaud [n.m.] 暑さ、熱さ、温かさ

* froid [n.m.] : 寒さ
* soif [n.m.] : のどの渇き
* faim [n.m.] : 空腹、飢え
* sommeil [n.m.] : 眠気、睡眠

* quel(le) + 名詞 =「なんて・・・だ」(感嘆)
* chaleur [n.f.] 暑さ

* étouffe : étouffer「息を詰まらせる、息苦しくする」三・単・直・現