玉磨かざれば光なし。

Coucou !!

今日はひさびさのことわざから。

Nul ne naît appris et instruit.

「学び、教育を受けて生まれて来る者は誰もいない。」
白水社『フランスことわざ名言辞典』

師匠とこれについて話しているときに教わった表現があります。

avoir la science infuse
アヴワールラスィヤンサンフューズ
「神から与えられた(生まれながらの)学がある」

これにはふたつの意味があるんだって。

1.「どんなジャンルのことにも精通している。」

もちろん、そんなのありえないから、これは否定形でつかわれます。
たとえば相手があまりにも難しいことを訊いてきたら

Désolé mais je n’ai pas la science infuse.
デゾレ、メジュネパラスィヤンサンフューズ。
「申し訳ないけど、ボクは聖徳太子じゃないんだよ。」
(なんて今どきいうひといないけどね)

2.うぬぼれの強いひとや天狗になってるひと、自分がなんでも知ってると思いこんでいるひとに皮肉・あざけり・からかいとしてつかわれます。

Il croit avoir la science infuse.
イルクロワ アヴワールラスィヤンサンフューズ
「彼は自分を天童だと思っている。」
(この日本語正しいの?)

うーん・・・
こんなふうにいわれないように気をつけなくちゃ。

じゃ、またね!
Bon week-end !!

今日のフランス語単語・重要表現

* nul [pronom] : いかなる人も・何人(なんぴと)も(・・・でない)
ne を伴って主語としてのみもちいられる
* naît : naître「生まれる、誕生する」三・単・直・現
* appris : apprendre 過去分詞
「・・・を学ぶ、習う、覚える」「(人)に・・・を教える」
* instruit : instruire「(人)を教育する、教える」過去分詞

* avoir : もつ
* science [n.f.] : 知識、学識、教養
* infus(e) [adj.] : 天賦の、天与の、神から与えられた