Canicule ・・・ 猛暑。
Coucou !
いやぁ、先週からパリは la canicule ラ カニキュル(猛暑)で、いつだったかな、39℃だった日もありました。
ケル カニキュル!
「なんという暑さだ!」
この canicule という言葉、最近テレビの天気予報ではお天気お姉さんが何度も繰り返し使ってます。
パリの普通のアパルトマンはたいがい la clim / la climatisation ラ クリム/ラ クリマティザシォン(エアコン)がないのでほんと、必死に耐えてます。
でもま、石造りだし湿気が少ないから、日本の夏に比べたらまだまだ全然過ごしやすいんですけどね。
Clim があるのはデパートか、新しい電車か、新しいメトロか、大きな会社とか新しいショッピングモールくらい。
美術館もあるのかな?
暑い日に美術館にいったことがないから分からないけど。
今まで7年間、パリで夏を過ごした限りでは、多くてひと夏に1週間程度、熱帯夜は3日程度だったので(少なくとも日本育ちのわたしにはそう感じます)今年の暑さは本当に異常。
2003年の欧州の熱波では、5万2千人(一部の記事では7万人)が死亡しているそうで、本当に気をつけなければ。
金曜日にはあちこちのショッピングモールで大停電になるという非常事態発生。
わたしはあるショッピングモールにネット注文した商品の受け取りに行ったのですが、ショッピングモールはうっすらと涼しいものの、真っ暗。
各店舗の入り口には、vendeur/vendeuse(販売員)たちがウロウロ。
目指すお店に行って、お姉さんに「注文したものを取りに来たのですが・・・」というと「今日は何も渡せないわ。」と真っ暗な店内をアゴで指して「察しろよ」というしぐさ。
「でも、このためだけにパリに来たんだけど。」と伝えると「(渡せるのは)明日。」とひとこと。
さすがフランス人の売り子、何があっても絶対に謝らない!
日本人は「スミマセン、スミマセン」といつも謝っていると指摘されるけど、足しで2で割ったらちょうどいいわ。
そうそう、その39℃あった日に古い電車に乗ったのですが、これまた clim がない。
窓は自由に開けられないし、電車が数本に1本しか運転されてなくて、動いてる電車は満員状態。
サウナさながらの車内で、乗客はみんな、見えるほどに滝のような汗を流してました。
スキンヘッドのムッシューの頭が目の前にあったのですがもう(汗で)テカテカぐっしょりで、心から気の毒になりました。
汗を流す、は
トらんスピれ
パリの夏はカラッと暑いのですが、この夏はどうやら湿気も多い。
そんな重苦しい、じめじめした空気のときは
イルフェ ルーる!
と言い合ったりします。
これは、暑くなくてもじっとりして息苦しいときにも使います。
昨日なんか朝の8時から、もう太陽の光が攻撃的でピリピリするほど痛かった。
そんな、強い陽射しにやられてしまったとき。
ジェプり アンクゥドゥソレイユ。
J’ai attrapé un coup de soleil.
ジェアトらッペ アンクゥドゥソレイユ。
やられてしまった、とは肌がひりひりするほど、とかくらくらするほど、とか。
ひどい日焼けや日射病・熱射病などでも使えます。
ちなみにふつうの日焼けは
ブろンゼ
(自ら進んで)日焼けをする、という動詞は
ス ブろンゼ
を使います。
まだ7月も始まったばかり。
これから本格的に暑くなりますね。
みなさん、le coup de soleil には気をつけてくださいね!