Le mariage ・・・ 結婚。〈2〉

Coucou !
Ça va ?

最近、不意な出来事が多くって、バタバタしてました。

我が家を温めてくれてた集中暖房のラジエーターが今シーズン初めから壊れていたのですが、修理を2回終えても直らず、それどころか階下のムッシューから水漏れの苦情がくる始末。ムスメッコ夫婦が新婚旅行で我が家に滞在中のことです。

翌朝さっそく、壁をぶち抜く配管工事をしなくちゃならなかったり。そのために夜遅くまで家具を移動したりモノがどっさり収納された棚を取り外したり。そして工事の末現れたのは、ボロボロに錆びて朽ちた配管。11年目にして初めて、パリ(ちょい郊外)の古いアパルトマンの洗礼を受けました。

その3日後。仕事が溜まってるのに、仕事部屋と寝室に面したお隣さんちの電話のベル音がなぜか4日も鳴り止まなくて、規則正しい騒音の連続にノイローゼ気味になり・・・。

はては洗濯機がずっと立ててたジャンボジェットのような轟音のSOSに気づかず、だいじな洗濯物がねっとりと真っ黒い油ジミで汚れて、洗濯機の買い換えを余儀なくされたり・・・。(新しい洗濯機、今日届きました!快調快調♬)

まぁ、踏んだり蹴ったりということばがぴったりの10日間を過ごしました。

さて、ひと通りグチったところで本題に入りましょう。

今回は、「結婚指輪」「ウェディングドレス」など、結婚を彩ってくれるものたちのフランス語。
それから、ロマンティックではないけれど、婚姻に関する書類のお話もすこし・・・。

まずは指輪から。

La bague de fiançailles
ラ バーグ ドゥ フィおんサイユ
「エンゲージリング」「婚約指輪」

Une bague は「指輪」のこと。
Les fiançailles(女性名詞・複数形)は「婚約」をあらわします。

L’alliance
ラリおんス
「結婚指輪」

さて、結婚式といったらウェディングドレスを思い浮かべる人も多いのでは?

La robe de mariée
ラ ろーブ ドゥ マりエ
「ウェディングドレス」

じゃあ、新郎の衣裳はフランス語でなんて呼ぶの?

Le costume de mariage
ル コステューム ドゥ マりアージュ

「結婚式の衣裳」って感じ??
花嫁に比べて表現がシンプルですね♪

フランスでは以前から、とっても合理的な結婚祝いのプレゼントシステムが浸透しています。
日本ではどうなのかな?

La liste de mariage
ラ リストゥ ドゥ マりアージュ

Liste de mariage を知らない方のために。

新郎新婦はデパートやお店などを決め、新しい生活を始めるために必要なものや欲しいものをそこの商品の中からリストアップしておきます。
それを、結婚を知らされた人たちが、「わたしはこれをプレゼントしよう。」「ぼくらはあれをプレゼントしよう。」というふうに、その代金をお店に支払うのです。

これなら本当に欲しいものが贈り合えて不要なものが増えたりダブったりする心配もないし、贈る側もいろいろ考え込まなくていいかもね。

このほかにも、大きな箱に参列者それぞれのお祝い金を集めてプレゼントしたり、集まったお金で大きなサプライズをプレゼントしたり・・・etc..

わたしたちは簡略的な結婚式しかしていないので、近しい人から直でプレゼントをいただきましたが。

フランスでの結婚式は、まず、必ず区役所や市役所で執り行います。
区長さんや市長さん(だいたいが代理の方)トリコロールのたすきをして、結婚に関する法的なもの(契約書的な・・・)を読み上げるので、同意を求められたら “Oui”, “Oui” と答えていきます。

わたしは11年前の結婚当時、その法に関する正式なフランス語のことばが難しくて、とにかくウィウィいってました!

最後のほうで、「どんなときも添い遂げる覚悟があるか」的なことを聞かれた気がして、不意を突かれ(いや、一応師匠と予行練習はしたのですが・・・)一瞬たじろいだら、後ろに参列していた親戚たちからどっと笑いが起こって「ウィっていって!」「ほら、ウィって!」と小声で後押しされたり。

そして指輪の交換。
そう、区・市役所で指輪の交換をするのですね!

ここでも、師匠に指輪をはめるとき、手がすべって指輪があさってのほうへいってしまい、今度はちゃんとヒットしたと思ったら、指の節にひっかかってしまい・・・ここでもまた、笑いの的となるハメに。

結婚したくなかったのか???

最後に、書類にサインします。
一緒に参列してもらった témoin テモワン「証人」(※男性名詞!)の方々(新婦側2人・新郎側2人)にもそれぞれ署名してもらいます。

そして区・市長(代理)さんから livret de Famille リヴれ ドゥ ファミーユ(家族手帳?)というものと結婚証明書、それからお花や本などのプレゼントをいただき、ここでやっと、結婚が成立したことになります。
歓声と拍手が起こり、新郎と新婦はよろこびのキスを交わします。

クリスチャン同士では多くの場合、このあと教会に行き、宗教的なお式を挙げます。
(わたしはクリスチャンではないので、このステップは飛ばしました)

師匠の従妹夫婦は人前式を選んだので、空き地(!?)のような自然の中に椅子をならべて、お式をしました。とっても楽しくてなごやかで、今でも記憶にのこっています。(もちろんその前には市役所で挙式しています!)

そして夕方からは食事をしながら披露宴のようなパーティー。
日本のように席次表もあり、テーブルを囲んで談笑しディナーをとりながら、参列者たちの余興などを観ます。
ディナーのあとは、音楽をガンガン鳴らし、明け方まで歌って踊って、というのが主流です。
(わたしたちは簡素な結婚式でしたので、簡単な立食パーティーを師匠の実家で行いました)

さて、区・市長さんから書類などを渡されるといましたが、それがこちら。

L’acte de mariage
ラクトゥ ドゥ マりアージュ

これは、婚姻証書。
とてもとても大切な書類です。
配偶者ヴィザなどを取るときには必ず必要になります。

Le livret de famille
ル リヴれ ドゥ ファミーユ
「家族手帳」

こちらも配偶者長期滞在ビザ申請時に必要になるほか、いろいろな証明として使います。
子どもが生まれると、名前を書き加えていく欄もあります。

日本でいう戸籍謄本のようなもの?
ちがうか。

11年住んでるのに、よく分かってなくてスミマセン・・・。

上に出てきた「配偶者長期滞在ビザ」。
正しくは以下のようにいうようです。

Visa pour conjoint(e) de Français(e) souhaitant s’établir en France
ヴィザ プる コンジョワン(トゥ) ドゥ フらんセ(ーズ) スウェたん セタブリーる あん フらんス

ながっっっ

師匠でもソラでは全部いえなかったよ。

またぺらぺらと長くなっちゃった。
では長いほどいい(?)結婚の、ほら、記念日の・・・○○婚式、ってやつ。

Noces de Coton
ノス ドゥ コトン
「綿婚式」(1年)

Noces de Cuir
ノス ドゥ キュイーる
「革婚式」(2年)

Noces de Froment
ノス ドゥ フろまん
「小麦(?)婚式」(3年)

Noces de Bois
ノス ドゥ ボワ
「木婚式」(5年)

Noces d’Étain
ノス デタン
「すず婚式」(10年)

Noces de Cristal
ノス ドゥ クりスタル
「水晶婚式」(15年)

Noces de Porcelaine
ノス ドゥ ポるスレーヌ
「磁器婚式」(20年)

Noces d’Argent
ノス ダるじゃん
「銀婚式!」(25年)

Noces de Perle
ノス ドゥ コトン
「パール婚式」(30年)

Noces d’Émeraude
ノス デムろードゥ
「エメラルド婚式」(40年)

Noces d’Or
ノス ドーる
「金婚式!!!」(50年)

「紙婚式」で始まる日本とは微妙にちがっているみたいね。
ちなみにフランスでは紙は37年目にきています。

代表的な年数だけ書きましたが、その間にも、蝋婚式 Noces de Cire, ひなげし婚式 Noces de Coquelicot, すずらん婚式 Noces de Muguet, 珊瑚婚式 Noces de Corail なんてかわいいのがいろいろあるので、興味のある方は調べてみてね。

今日はなんかいろいろ書いちゃったな〜。
長くなっちゃってちょっと反省。

そしてパピエのことなど、知らないことが多すぎる。
師匠に頼ってばかりいないで、もっと自分で手続きとかできるように勉強しよう・・・。

反省ばかりの結婚式でした♬

じゃあまたね。
À très vite !