
ci と là
さて、昨日ちょっとふれた –ci, –là について。
–là「あの、その(特定の)」
をつけてあげます。
ここまでが昨日のおさらいです。
で、今日はこれがことばの要素となる場合のお話です。
ci は ici の省略形で、là と対になる語です。
もとはこんな感じ。
* là「そこ・あそこ(ここ)」
ヴネ パリッスィ。
「こちらからどうぞ。」
C’est là que j’ai acheté ce livre.
セラ クジェアシュテ スリーヴル。
「ここが、わたしがこの本を買ったところです。」
par-ci, par-là
パルスィパルラ
「あちらこちらに」(これは成句。単独ではつかえません。)
ただ、対比でなく、単独での là のほうは話しことばなどでは「ここ」となることも多く、そのあたりはつかいながら慣れていくことが大切かな。
日常会話でこれらを単独でつかうばあいには、là のほうがひんぱんにつかわれます。
celui/celle という指示代名詞に ci/là をつけてあげると・・・
celui-là / celle-là「あちらのもの・あれ・前者」(指示代名詞)
スリュイスィ,アラマング,スリュイラ,アラペーシュ,エ セットートルラ,アラヴリコ。
「こちらがマンゴー味、そちらがピーチ味、そしてそのもうひとつがアプリコット味です。」
Quelle robe tu préfères ?
ケルローブ テュプレフェール?
「どのワンピースが好き?」
セルラ,アンブルー ジュクロワ・・・
「こっちの青いのかなぁ・・・」
指示代名詞には、ceux, celles などの複数形もありますが、それは指示代名詞の項でまたやりましょう。
この ci と là は、いろんな意味で「これ、あれ」「こっち、あっち」と区別することばにくっついてます。
たとえば・・・
* cela「それ・あれ(これ)」(指示代名詞)
ジュプレフェール ススィ アスラ。
「そっちよりこっちのほうがいい。」
cela は、話しことばでは ça の形で多くつかわれます。
* voilà「そこ・あそこ(ここ)に〜がある」
ヴォワスィ ユヌクレ。
「ここに鍵があります。」
Voilà un appartement.
ヴォワラ アンナパルトモン。
「そこ・あそこ(ここ)にアパルトマンがあります。」
これらのことばでも、「あれ、それ」といった距離感はなくなってきています。
うしろにつけることばで、ci と là の意味が対ではなくなってしまうもの・・・
dessus「その上に」・dessous「その下に」に ci と là をくっつけるとそれぞれで意味が全然ちがっちゃうので気をつけてね♪
* là-dessus / là-dessous「その上[下]に」
エクリヴェモワ アラドレス スィドゥスゥ。
「以下の住所宛に手紙を書いてください。」
Monte là-dessus, tu verras Montmartre.
モントゥラドゥスュ,テュヴェラモンマルトル。
「その上にのぼってごらん、モンマルトルが見えるよ。」
これ、うしろにつけるんじゃなくって、前についてるから、あとにつづく dessus/dessous のほうが対になる要素であって、それで意味が変わってきちゃうんだよね。
わたしにはうまく説明できませんが、気になるかたは文法書かなにか読んでみてくださいね♪