LES VOYELLES ・・・ 母音 Nº1
Re-coucou !!
さあ・・・今日からいよいよ発音レッスンです♪
音だけに気をつけないで、どの文字とどの文字の組み合わせでその音になるか、これはフランス語ではとっても大切だから、よくくり返して覚えてみてね。
では、フランス語の音の基礎知識。
これは、わたしがむかし読んだ発音方法の専門書で読んだこと。
フランス語の母音は細かく分けると母音が12こ、鼻母音が4つ、半母音が3つで合わせて19こあります。
子音17を合わせると全部で36の音からなりたっています。
ただ、きちんと分けると微妙なちがいのある音でも、今の話しことばでは同じように発音されているものもあるからもっと少なくなってると思います。
母音・子音はふつうに分かるとして、鼻母音、半母音などの特徴的な音は、そのつど説明します。
フランス語の音の特徴をとらえるとき、この3つに注意をするといいそうです。
2)音のするどさはどんな感じ?
3)音の緊張度はつよい?よわい?
それから、わたしが付け足すとしたら、帯気音になっていないか。
つまり、以前おはなしした「ろうそくの火が揺れない」こと。
師匠にお手本を録音してもらったから、よーく聴いてみてね。
くちびるの動きなんかもお見せできればいいんだけど、それはちょっと無理ってことで、ごめんなさい!
まずは母音から。
a, à
「ア」ですが、くちびるをまるめて突きだし、音は鋭く、くちびるのまわりの緊張度はもっとも低い音です。
cheval シュヴァル「馬」
papa パパ「お父さん」
là-bas ラバ「あそこに」
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つぎも「ア」です。
a, â, oi(wa)
くちびるをまるく突きだし、くちびるのまわりの緊張度が低い音なのは、さきほどの「ア」とおなじですが、こちらは後方母音といって、舌の位置をうしろに下げた鈍い音になります。
ただ、今では a, oi はむしろ上にご紹介した音で発音されるのがふつうなんだって。
gâteau ガトー「ケーキ、お菓子」
そして、こちらの音で発音されているものはもう少なくて、師匠が思い出せたのがつぎのふたつ。
pâle パール「(色が)薄い、顔色がわるい」
mâle マール「(動物の)オス」
はじめのうちは、このふたつのちがいはあまり気にしなくてもだいじょうぶ。
そのうち自然に出せるようになる音だと思います。
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(語尾の)e
「ウ」ですが、あいまいな音です。
くちびるの緊張も、鋭さもなく、ただくちびるをまるめて「ア」と「ウ」のあいだのような音を出せばいいと思います。
それから、この 語尾の e をもつ単語がつづくとき、語尾の e が落ちる、つまり子音の音だけを発音することも多くあります。
ただ、今のパリジャンたちは、この 語尾の e さえ発音する傾向にあるんだって。
しかも、音は鼻母音ふう。
師匠はこのだらしない発音が大キライだそう。
Bonjour ! さえも 語尾の e をつけて発音されちゃったり。
それはまた、のちのちね。
madame マダーム「ご婦人」
colombe コローンブ
「(純真・平和・聖霊の象徴としての)鳩、白鳩、雌鳩」
tête テットゥ「頭」
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i, î, y
日本語の「イ」よりもくちびるを横にひっぱり、舌山は前のほうにおいて鋭く最も緊張した音を出します。
canari キャナリ「カナリア」
île イル「島」
psychologue プスィコローグ「心理学者」
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o, ô, au, eau
「オ」の音です。
くちびるをせまくまるくとがらせ、舌の奥のほうで緊張した音を出します。
métro メトロ「地下鉄」
pôle ポール「(地球・天球の)極、極地」
haut オー「(高さが)高い」
cadeau カドー「プレゼント」
___
o, au
同じ「オ」ですが、こちらはさっきの「オ」ほどくちびるを緊張させずに、舌の奥をうんとさげて発音します。
homme オーム「ひと、男性」
Paul ポール「ポール」固有名詞
album アルボーム「アルバム」
maximum マクスィモーム「最大限」
この音も、すくなくなりつつあるそうです。
つづりが au で師匠が思いついたものは、男の子の名前 Paul ひとつだけ。
あとは、さきほどの「オ」の音で発音されます。
そして、album と maximum なんだけど
um のつづりで「オム」となるのは例外です。
これらのことばはラテン語からきてるから、ラテン語の音がまだのこってるんだって。
はじめのうちは、このふたつのちがいはそんなに気にしなくてもだいじょうぶだよ。
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u, û
くちびるを日本語の「ウ」の形よりもずっとずっとせばめて細くとがらせ、「イ」の発音をしてみてね。
「ユ」に近いですが、もっとくちびるをつかった、最も緊張した音です。
voiture ヴワテュール「車」
purée ピュレ「ピューレ」
sûr スュール「確かな」
この音、出せるようになるとクセになっちゃうね♪
いちばん最初に NHK ラジオ講座で覚えたフレーズが
スュルルミュール
「壁の上に」
だったから、必死で練習した思い出があります♪
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さて、発音レッスンの第1回はこのくらいにしましょう。
練習しすぎて、くちびるがケイレンしないようにね♪
じゃ、また明日!
À demain !!