
C’est simple. と Il est simple.
Coucou !
突然ですが、このふたつのちがい分かる?
C’est simple.
セ サンプル.
セ サンプル.
Il est simple.
イレ サンプル.
上の C’est simple. は、ものごとを取り上げて
「それはシンプルだ。」
(→ 単純だ、簡単だ、分かりやすい、やさしい etc..)
(→ 単純だ、簡単だ、分かりやすい、やさしい etc..)
と言っています。
Simple と言ってすぐ浮かぶのは、この意味なんじゃない?
どちらかと言うと、ポジティヴなこと、les qualités レ カリテ「長所」をあらわしてるよね。
それに対して、人をあらわす場合の Il est simple. では
「彼は単細胞だ。」
(→ 愚かだ、無知だ、鈍感だ、お人よしだ、頭が弱い etc..)
(→ 愚かだ、無知だ、鈍感だ、お人よしだ、頭が弱い etc..)
という意味としてとらえます。
これは一見、les défauts レ デフォー「短所」なのかなと感じますが、悪気があって言うとは限りません。
例えばフォレスト・ガンプのように「知能的には優れていないけれど、心やさしい人」のことも、この simple ということばであらわすことがあるから。
「単純(= 回路が少なくて容易である/構造が分かりやすい)」から、ものごとの場合は「簡単、易しい、明快」となり、人の場合は「頭の中の回路・構造」の話になるんですね。
こう分析してみると、日本語でも同じだわ。
ものごとが「単純」
性格が「単純」
フランス語でも日本語でも、ことばの持つ概念は同じだけれど、対象によってとらえ方が変わってしまうところ、わたしは面白いと感じました。
というわけで今回お話した simple も、前回の naïf/ve と同じく、使い方には気をつけたほうがいいみたい。
ではまたね。
À bientôt !