インターネットでの SUR と DANS について。
こないだ、「パソコン ・・・ ソフト編。」を書いてるときに、前置詞 sur について考えてみたの。
「インターネット上に存在するもの」に関しては dans という前置詞はつかいません。
ブログでも、mixi や orkut なんかでも、メッセや Skype でも、前置詞 sur をつかうんだよね。
たとえば、こんなかんじ。
ジェトゥルーヴェ アントリュッカンテレッソン スュランテルネットゥ。
「インターネットで興味深いものを見つけたよ。」
Je me suis faite une amie sur orkut.
ジュムスイフェットゥユナミ スュルオルクートゥ。
「ORKUT でひとり、ともだちができたの。」
J’ai vu de jolies photos sur le blog de ton amie !!
ジェヴュドゥジョリフォト スュルルブログ ドゥトンナミ!!
「キミのともだちのブログで、きれいな写真(たち)を見たよ。」
あれぇ・・・dans じゃないの?
日本語的には、「〜の中で」って思っちゃうんだけど、 dans Internet, dans orkut, dans le blog とはいわないんです。
そこで、考えました。
ここからは、あくまでもわたしの推論。
Dans を「・・・の中で」という意味でつかうとき、物理的にぱたんと閉じられるもの、箱のようにふたを閉めたり、家や部屋のようにドアを閉めたり、そうやってできる空間の「中」をさすのではないかと・・・
それに対して、sur をつかって位置を示すときは一般的には「・・・の上に、・・・の上方に、・・・の表面に」という日本語に置きかえられるわけですが、ネットに関するものはみんな、sur ・・・ ってなるのです。
まあ、「ブログ上に・で、mixi 上に・で、メッセ上に・で」なんて考えればすむのかもしれません・・・(今気づいた!)
ブラウザをはじめ、ブログだってサイトだって、SNS だって、閉じることもできるし、ちがうページに行くこともできるけれど、さっき書いたような、物理的空間としては成り立たない。
だから、dans ではなく sur をつかうんじゃないかと勝手に推測したわけですが・・・
(異議あり!っていうご意見があれば、コメントにお願いします♪)
でも、辞書から単純に日本語をフランス語に置きかえるのって、(逆もまたしかり)すごく危険な気がします。
それぞれのことばのもともともつ意味合い・概念を知らないと、「中に = dans」「上に = sur」と単純にはいかない。
いまちょうど、フランス語と日本語の語源からの「意味のすれちがい」について書かれた本を数冊、同時進行で読んでいますが、読みすすむたびに目からウロコの連続です。
読みおわったらここでご紹介しますね。