フランス語の表現 ・・・ dire de と dire que

Coucou !
Comment allez-vous ?

今日は、最近わたしがやってしまった、フランス語の初歩的なまちがいについて。

ある日師匠のパパと電話していて、彼がいったことを師匠に伝えました。
そのときにわたしはこんなふうにいいました。

(内容はちょっぴりちがいますが文章構成は同じです。)

Il m’a dit d’aller chez le dentiste.
イルマディ ダレ シェルダンティストゥ。

これ、文法的には正しいんだけど、
わたしがいいたいことを伝えるためには、こういわなくちゃいけなかったの。

Il m’a dit qu’il allait chez le dentiste.
イルマディ キラレ シェルダンティストゥ。

このちがい、分かりますか?

さてさて。

Il m’a dit d’aller chez le dentisite.

これを日本語にすると、

「彼はわたしに『歯医者に行くように』といった。」

つまり、dire à qqn de + 不定詞 だと qqn(いわれた人)に対する命令っぽくなってしまうのね。

話している人が「歯医者に行く」といったのなら、下の例文のようにいわなくちゃならないんです。

Il m’a dit qu’il allait chez le dentiste.

Il m’a dit… に合わせて que 節も過去形になります。

それから、「歯医者に行った」と過去形なら

Il m’a dit qu’il était allé chez le dentiste.
イルマディ キレテタレ シェルダンティストゥ。

だからもちろん、

Il m’a dit d’être allé chez le dentiste.

なんてことはいえません。

ちなみに、パパが

Je vais aller chez le dentisite.
ジュヴェアレ シェルダンティストゥ。

といったとしても、

Il m’a dit qu’il allait aller chez le dentiste.

とはいえません。

Il m’a dit qu’il irait chez le dentiste.
イルマディ キリレ シェルダンティストゥ。

と条件法の現在形にしていわなければ伝わらないそうです。

なぜ条件法かって?

主節(Il m’a dit の部分)とque によって説明される従属節と呼ばれる部分は、つねに時制の一致をしてあげないといけませんね。

でも、aller の直説法現在を助動詞的に用いる近接未来では時制の一致ができないので、条件法を使うそう。

もうちょいむずかしいことをいうと、主節の「過去」から見て従属節が「未来」であるとき、従属節には条件法現在形をつかい、これを「直説法過去単純未来」と呼ぶのだそうです。ヒィィィイィ〜〜〜♪

くわしくは文法書を見てくださいね。

紙の上や文法上では分かっていても、話しているとついいってしまうこと、ちゃんと書き留めていこうと思ったのでした。