
A-T-IL の T ってなに?
Coucou !!
さあ今日は、とっても基本的なおはなしです。
よくいただく質問
「彼は何歳ですか?」(← この質問じゃないです)
の t ってどんな意味?
はやくいっちゃえば、ただの「語呂あわせ」みたいなもんです。
t 自体にはなんの意味もありません。
でも・・・それだといつ、どこにどうこの t をおいてあげるのか分からなくなっちゃうから、理由を知るために、まずはいくつかの基本的なフランス語動詞の直説法現在の活用から。
なんでそんなことするかっていうと、この t は動詞の活用形と深く関わっているから。
三人称単数 il, elle の活用形に注意してみてね。
(il と elle は同じ活用形なので il で代用します)
じゃ、はじめましょ♪
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* avoir 「もつ」
tu as テュア
il a イラ
vous avez ヴーザヴェ
ils ont イルゾン
* être 「・・・である」
tu es テュエ
il est イレ
vous êtes ヴーゼットゥ
ils sont イルソン
* aller 「行く」
tu vas テュヴァ
il va イルヴァ
vous allez ヴーザレ
ils vont イルヴォン
* aimer 「好きである」
tu aimes テュエーム
il aime イレーム
vous aimez ヴーゼメ
ils aiment イルゼーム
* apprendre 「学ぶ」
tu apprends テュアプラン
il apprend イラプラン
vous apprenez ヴーザプルネ
ils apprennent イルザプレーヌ
* venir 「来る」
tu viens テュヴィャン
il vient イルヴィャン
vous venez ヴーヴネ
ils viennent イルヴィエーヌ
* pouvoir 「・・・できる」
tu peux テュプー
il peut イルプー
vous pouvez ヴープーヴェ
ils peuvent イルプーヴ
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さて、倒置法にしたとき。
動詞 être の活用形で見てみましょ。
es-tu エテュ
est-il エティル
est-elle エテル
êtes-vous エットゥヴー
sont-ils ソンティル
sont-elles ソンテル
お気づきですか?
il/elle, ils/elles だけが母音ではじまる主語人称代名詞なので、倒置したときにリエゾンがおこります。
リエゾンとは、ふつうは発音しない語尾の子音のつぎに母音または無音の h がつづくとき、その子音が、あとにつづく母音とつなげて発音されることです
そして、上にあげた活用の一覧を見ればわかるとおり、ils/elles つまり三人称複数の活用は、最後が常に -t でおわっているのでリエゾンするにも困りません。
音はつねに 「ーティル」「ーテル」となります。
でも、il/elle の三人称単数の活用を見てみると -t か -d, または母音でおわっていますね。これは、原則的にほかの動詞でも同じです。
-t でおわる三人称単数の活用形をもつ動詞は音はつねに 「ーティル」「ーテル」になるのでなんにも問題ないですね♪
VENIR ・・・ vient-il ヴィャンティル
COURIR ・・・ court-il クゥルティル
VOIR ・・・ voit-il ヴワティル
BOIRE ・・・ boit-il ブワティル
ECRIRE ・・・ écrit-il エクリティル
VOULOIR ・・・ veut-il ヴーティル
-d でおわることばがリエゾンされるときには、音は d ではなく t になります。
-d でおわる三人称単数の活用形をもつ動詞も音はつねに 「ーティル」「ーテル」になるので問題ないことになりますね♪
PERDRE ・・・ perd-il ペルティル
VENDRE ・・・ vend-il ヴァンティル
だから、三人称単数でも「ーティル」「ーテル」の音が原則です。
じゃあ・・・母音でおわる
ALLER ・・・ va-il
AIMER ・・・ aime-il
はどうするの?
これじゃ、とっても発音しにくいですね・・・
なので、「ーティル」「ーテル」の音になるように
母音と母音のあいだに -t- をいれてあげます。
va-t-il ヴァティル
aime-t-il エームティル
というわけで
ってなるんですね♪
初心者のみなさん、わたしの説明でわかっていただけましたか?