
Le TCF IRN en 2022 -2- Préparation ・・・ 準備編。
Coucou !
さて、今日は TCF IRN (Test de Connaissance du Français – Intégration, Résidence & Nationalité) フランス語能力試験のテスト内容や判定ポイント、注意点についてお話します。
TCF にはいくつか種類があります。サイトにより、試験が行われる国により、証明を使う用途によりちがうようなので、調べてみてくださいね。
こちらが TCF IRN においての実際の試験のタイムテーブル。
ほかの TCF とちがって maîtrise des structures de la langue「語彙・文法」がありません。
TCF IRN はフランス語の歴史や文化・社会などの 知識ではなく、語学能力を問うものである。 | 計75分 | ||
Compréhension orale | 聴解 | 4択20問 | 15分 |
Compréhension écrite | 読解 | 4択20問 | 20分 |
expression écrite | 文書作成 | 3問 | 30分 |
expression orale | 口頭表現 | 3問 | 10分 |
以下、TCF IRN の試験内容と判定基準です。
一般的な TCF の内容とは異なるので、ご注意くださいね。
Compréhension orale :: リスニング/聴解
音声を聴き、4つの選択肢から当てはまるものを選びます。
問題が進むにつれて、難易度が上がっていきます。
この科目では
- ダイアログ、インタビュー、面談、電話での会話など、よくある場面でのフランクなことば、口語表現など
- シンプルで明確なメッセージや通知、案内などの要点
- 人や出来事などについての情報や時事ニュース、個人的またはプロフェッショナルな話題についてのラジオ・テレビ番組など
- 具体的または抽象的な説明
- すべてのジャンルにおける一般的なリズムで述べられた発言・スピーチ
を理解する能力があるかどうかを判定します。
問題ごとに環境がちがい、イメージの解説だったりインタビューだったり、ラジオ番組のようにBGMが流れていたり雑音が入ったり人混みの中だったり。
話し手もさまざまで、男性女性、いろいろな発音・いろいろなアクサンの人が代わるがわるに登場します。会話形式で話し手が複数いることもあります。慣れていないと聴き取りづらく、コツがいるかもしれません。
画像がなくなり、音声が複文で構成されはじめるあたりから、聴き取るべき文章も長くなり、語彙や表現もすこしようすが変わっておどろきますが、質問は案外シンプルで、答えもハッキリ「これだ」と分かるものが多いです。一字一句聴き取らなくても、要所だけを頭にメモしていったら十分だと思います。
【注意事項】
○ 音声は1回だけしか流れません。聴き直すことはできません。
○ 質問は解答用紙には書かれていないので、よく聴いておく必要があります。
○ 音声を聴いたあとに、質問があります。
Compréhension écrite :: リーディング/読解
文章を読み、4つの選択肢から当てはまるものを選びます。
問題が進むにつれて、難易度が上がっていきます。
この科目では
- コミュニケーションの場面で使われるとてもシンプルでフランクなことばや表現
(友人同士や事務的な、メッセージや手紙など) - 小さな案内(アノンス)やパンフレット、段取りや時刻表などがふくまれた情報
- 個人的な手紙などの、人物や出来事に関する情報
- 日常的なことばで書かれた、日常生活または職業に関するテキスト
- 作者(評論家など)の意見が書かれた具体的または抽象的な題材のリポート・批評など
- 事実に基づいたテキスト、または文学作品からの長く複雑な抜粋、専門分野の記事
- 著作や専門分野のテキストからの、具体的または抽象的な抜粋
を理解する能力があるかどうかを判定します。
登場するのは、手紙やメモ、電子メール、新聞の囲み記事、インタビューなど。数行の軽いものから小説の1ページにわたりそうなずっしりしたものまであります。使われている字体や文字の大きさも、文字や背景の色も、設定に合わせてさまざまなので、いろいろな媒体に慣れておいたほうがいいと思います。
Expression écrite :: ライティング/文書作成
3問構成です。
- 相手からの質問に答える形で、人物や団体・場所・所有物などを短いメッセージの中で描写する。30語〜60語。
例:紛失届の中で失ったオブジェを描写する、友人に別の友人の容姿を説明するなど - ひとりまたは複数に向けて、日常の活動についてのストーリー、レポートまたは日誌などを書く。40語〜90語。
例:友人の結婚式の様子をほかの誰かに伝える、など - 場所・物・人物または団体についての自分の意見を述べる。40語〜90語。
例:スーパーマーケットと小売店どちらで買い物するのを好むか、理由をインターネット・フォーラム上で述べる、など
この科目では
- テキストメッセージで明確にコミュニケーションが取れる
- 要求された情報をわたすことができる
- 描写する、語る、説明する
- 選択・立場や状況・決断を論証する
- 見解を脈略づけ、自分の意見に一貫性を示す
- 考えを表し、それを論証する
- そのタスクに応じた語彙や構成を使う
を書き表す能力があるかどうかを判定します。
【注意事項】
以下の場合は「A1 におよばない」という判定になります。
○ 書いたものが読み取れない
○ それぞれが要求された語数の範囲内でない
○ 題材が適っていない
○ ひとつまたはいくつかのタスクが完了していない
タスクは、順番どおりにこなさなくてはなりません。1から3へ飛ばしたり、3から2にもどったりしてはいけません。数字が示すとおりに進めましょう。
Expression orale :: スピーキング/口頭表現
3問構成です。
試験官との面談になります。
- 見ず知らずの人(試験官)とことばを交わす(3分間・準備時間なし)
例:自己紹介 - よくある日常的な状況の中で情報を得る(3分30秒・準備時間なし)
試験官とのロールプレイング
(受験者と試験官のステータス・・・家族とか友人とか上司とか・・・は、指示の中で定められる) - 試験官が選択したひとつの質問に応答する形で、自発的・連続的かつ説得力のある発言をする(3分間30秒・準備時間なし)
この科目では
- 自分やその周りのこと、家族のことや職業に関して発話する
- 提示されたコミュニケーションの場面においてふさわしい質問をする
- 意見を言い、プロジェクトの長所短所を説明し、自分の賛成または反対を表明する
- しっかり構成された明確な論拠を、状況に応じた形式で表す
- 複雑な題材を、詳細で構成の整った形で表し、それを発展させ、締めくくる
能力があるかどうかを判定します。
アドリブっぽさ・・・つまり即興でスピーチできるフランス語力や、ナチュラルに発話できることが大切だから、暗記はオススメしないとは師匠からのアドバイス。暗記だと、なにかあったときに対処できないしね。
以上、レベル範囲と出題については、ここから引用してます。
読解練習のつもりで試験要項を訳してたらむずかしいことばだらけで、すっごく疲れちゃいました。。。師匠に言わせれば「(試験用サイトのために)博士たちがわざとややこしくした文章」だそうですよ♬
最近すこしずつ解いている TV5MONDE の模擬試験や練習問題、とてもおもしろいです。
練習問題は、実際の半分の量(本番80問に対し練習問題40問)で時間制限がないので、じっくり解くことができます。17セットありバラエティに富んでいるので経験値も上がると思います。聴解・語彙文法・読解すべてとおしてでも、各科目ごとにでも練習できるのがいいですね。(口述問題と作文問題はありません。)
それに対して模擬テストはひとつだけですが、出題数も制限時間も本番と同じなので、時間配分や出題傾向を知るには充分だと思います。そしてこちらが分かっても分からなくても、容赦なくどんどん進みます。
いくつかのセッションをこなしてみて、テスト内容に相当なばらつきがあるというのが感想です。いやいや、わたしに得手不得手がありすぎるのか?
はじめの方は聴解・読解とも日常的・一般的な場面の描写が多いです。真ん中あたり(ちょうど B2 レベルのあたりかな?)から徐々に、専門家へのインタビューや何かに特化した記事などが登場しはじめ、それに合わせて用語が飛び交いだすのですが、世間知らずのわたしは自分まわりのこと以外の知識がない!ここからが勝負みたい。
最後に、おもしろいページを。
どうやったら TCF で成功できるか、その戦術とアドバイスをこと細かに日本語で紹介してくれています。ちょっと不思議な日本語ですが、内容は的確なので一読してみてね。
高校1年以来、試験勉強というものをまったくしてこなかったわたし。ひさびさに知恵熱にやられながらヒィヒィいってます。
次は、受けてきた感想を書こうかな?
(結果はナイショです〜〜〜★)
ではまたね。
À bientôt !