消える S とのこる S ・・・ 命令法二人称単数のこと。
Coucou !
Vous allez bien ?
フランスでは、来週は Pâques パック「イースター」のヴァカンスです。
Le lundi de Pâques ル ランディ ドゥパック「イースターの月曜日」といって、月曜日が祝日なので、ちょっと長めの週末を取れるの。
子どもがいる家族だと、おじいちゃんやおばあちゃんちに集まってたまご狩りなんてしたり。
自由気ままな身だったら、ちょっと旅行に・・・なんてのもいいなぁ。
「ううん、ちょっと南仏まで足を伸ばしてくるよ。ともだちに招待されてるんだ。」
Ohhh super ! Profites-en !
「おおーすごい!楽しんできてね!」
Profiter は、+ de + もの/人 で「・・・を活用する、楽しむ、役立てる」なんていう意味をもつことば。
Profites-en の en は前出した「de + もの/人」をひとことにまとめた中性代名詞です。
ここでは「en = ともだちに招待されて南仏に行くこと」を「楽しんで!」と言っているのです。
さて・・・何かお気づきになりましたか?
Impératif アンペらティフ「命令法」は原則として直説法現在形から作りますね。(ÊTRE と AVOIR はここでも別格!)
二人称単数では、語尾が -as または -es で終わるとき、最後の s は省かれるはず・・・下のようにね。
「横になっておいで。」
Profite de ton séjour.
「滞在を楽しんでね!」
Pense à poster cette lettre demain.
「この手紙、明日出すこと、頭に入れといてね。」
これがふつうの二人称単数の命令形。
でも、どの動詞も母音で終わってて、-y や -en をつけると母音が重なっちゃって発音しにくいよね。
実際に s をのこす例を見てみましょう。
「行きなさい!」
Profites-en !
「おおいに役立てるのよ!」
Penses-y.
「それを頭に入れといてね。」
どの文でも、語尾の s と、つづく -y や -en がリエゾンされて z の音になっています。
ただ、気をつけなければならないことが。
「フランスに行きなさい。」
この場合の en は中性代名詞ではありません。
En France で「フランスに」ということをひとまとまりにあらわしているので、va はそのまま s をつけない形を取ります。
ほかの場合でも上のように、動詞の命令形につづく en がそのあとにくる別のことばと一体になっている場合には s はのこしません。
ハイフンでつながれないから、見分けはつくよね。
ずっとあいまいにしてきましたが、昨日の師匠との会話に出てきた “Profites-en !” のひとことで、ふと今までの疑問を解消しようと、おさらいしながらこの記事を書きました。
ないがしろにしてた命令法とちょっぴり向き合って、初心に返った KiKi でした♬
じゃあまたね!
À bientôt !!!