今日のひとこと Nº81「ありえない!」

Coucou !!

みなさん、どんなゴールデンウィークをお過ごしですか?
じつは、この陽気の変化についてけなくて、体調くずしてます・・・
だから、今日せっかっくのおでかけも中止です(涙)

このブログでフランス語にふれてるあいだは集中して体調も忘れられるので、だいじょうぶ♪

さてと、このひとことも、シチュエーションによっていろんな表現ができるべんりなもの。

C’est dingue !

「ひどい、信じらんない!」ってときにも、
「うわぁー、すっげぇなあ!!」ってときにも、
「なんてことするんだよ、ありえねー!」ってときにもつかえます。

Incroyable !

「信じられない!」

と似たようなニュアンスだそう。
これも、フランスでしょっちゅう耳にしました。

「手ちがいで、税金を二重取りされたって?」
 – C’est dingue !

「TGV で偶然、途中の駅から前の席に乗ってきた子がイトコだった!」(← 実話)
 – C’est dingue !

「わぁ、なんて安いの、この服!!」
 – C’est dingue !

てなぐあいに、不満にも感激にも驚きにもつかえます。

では、今日の会話・・・

KiKi :Bah, où est mon verre ? C’est dingue, ça ! Antoine, t’as vu mon verre ?
TuTu :Quel verre ?
KiKi :Le verre de jus de mangue. Je croyais l’avoir laissé sur le coin de mon bureau.
TuTu :Ah c’était le tien ? Pardon je l’ai bu. J’ai pensé que tu l’avais préparé pour moi.
KiKi :Ah ben faut pas se gêner, surtout !
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
KiKi :あれっ、わたしのグラスはどこ?ありえない!アントワーヌ、わたしのグラス見かけなかった?
TuTu :どのグラスさ?
KiKi :マンゴー・ジュースのやつ。わたしのデスクの角においといたと思ったんだけど・・・
TuTu :あ、あれキミのだったの?ごめん、ぼく飲んじゃった。キミがぼくのために用意してくれたのかと思ったよ・・・
KiKi :そりゃそうだ、くれぐれも遠慮なんかしちゃだめだって!

Ah ben faut pas se gêner, surtout ! は、もちろんイヤミでいってます♪

ちなみに、79-81 のダイアログは師匠作。
わたし、そんなにおこりんぼなんでしょうか。
それとも、師匠、マゾ気味?

それでは、よい週末を!
Bon week-end !

今日のフランス語単語・重要表現

* dingue : とてつもない、すごい、ひどい

* où : どこに
* mon : わたしの
  (男性名詞・母音や無音の h で始まる女性名詞・単数形を形容)
* verre : グラス・コップ
* t’as = tu as
* vu : voir「見える、目にはいる」過去分詞

* quel(le) : どの

* jus [n.m.] : ジュース
  jus de 〜 =「〜のジュース」
* mangue [n.f.] : マンゴー

* croyais : croire 〜「〜だと思う・信じる」一・単・直・半過去
* l’ : le「それを」(= le verre de jus de mangue)
* avoir : 複合過去をつくる助動詞
* laissé : laisser「置いておく」過去分詞
* sur : 上に
* coin [n.m.] : 角(片隅)
* bureau [n.m] : 仕事机、事務机(ほかに書斎・事務室なんて意味も)

* était : être 三・単・直・半過去
* tien : きみのもの
* pardon : ごめんなさい、失礼(比較的軽めの謝罪)
* bu : boire「飲む」過去分詞

* pensé : penser「思う・考える」過去分詞
* avais : avoir 二・単・直・半過去(大過去の助動詞)
* préparé : préparer「用意する」過去分詞
* pour : 〜のために
* moi : わたし

* (eh) ben : eh bien のくだけたいい方
  会話の間をととのえるのにもちいられる、とは辞書から。
  「そんなら、えっと、ねえ、それで?それが実は・・・」
  など、いろいろなニュアンスでつかいます。
* faut : falloir「しなければならない、する必要がある」
  faut pas 〜 = il ne faut pas 〜
  否定命令では「〜してはいけない、すべきではない」と
  「禁止」の意味になり、「〜しなくてもよい」とはなりません。
  会話ではこの il, ne を省いた形でつかわれることが多いです。
* se gêner : 遠慮する・気兼ねする
* surtout : くれぐれも、絶対に(とくに否定命令で)